2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparison of clinical practice effect between knowledge education type and clinical participation type in clinical clerkship
Project/Area Number |
15K04529
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
安田 大典 熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (40461115)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | クリニカル・クラークシップ / リハビリテーション / 臨床実習 / 情意領域 / 教育評価 / 自己評価 / 自己効力感 / 気分 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでリハビリテーション養成校での臨床実習は症例レポート作成に重きをおいた教育(以下、従来型)が実施されてきた。昨今では診療参加型実習(clinical clerkship: CCS)の重要性が言われるようになったが、移行期でもあり従来型とCCSの混合型の教育を実施する実習施設も少なくない。現状ではCCSやその他の教育効果の比較検証はされていない。今回は学生の意欲や態度などの情意領域に対する教育効果をCCSと従来型、混合型で比較検討することを目的とした。 実習形態の違いが自己効力感や気分、情意領域の自己評価に与える効果を全国リハビリテーション学校協会主催の第30回教育研究大会で報告を行った。発表内容は、CCS、従来型、混合型の3群間で自己効力感や気分、情意領域の自己評価の変化を比較検討した。評価は、一般性セルフ・エフィカシー(GSES)、気分プロフィール検査(POMS)、情意領域の評価として社会的や医療人としての言動、探求心などの質問紙(情意領域)を用いた。結果、自己効力感と気分は3群間および実習前後比較での有意差はなかった。つまり実習形態の違いによる自己効力感や気分の違いはなかった。一方CCSの情意領域は実習前後比較で実習後が有意に向上した項目が従来型や混合型と比べ多かった。 研究期間全体の研究成果として、CCSは他の実習方法より情意領域に対しより効果を示したと考える。特にCCSでは他職種連携や探究心などについての自己評価の向上を認めた。これは学生が臨床教育者の下で多くの対象者と関わり学んだ技術を繰り返し実践し、他のスタッフとの情報交換も繰り返し行った結果、学生の内省頻度が高まり行動変容や知識探究心等の自己評価が向上したと考える。従来型も患者対応の言葉掛けの項目が向上した。これはレポートを作成するために担当症例の検査を繰り返し行う中で自己評価が向上したためと考える。
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Research Products
(1 results)