2015 Fiscal Year Research-status Report
「活動と参加」に焦点を当てた作業療法士の巡回相談の効果検証
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15K04569
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長山 洋史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (00552697)
友利 幸之介 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (90381681)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 巡回相談 / 活動と参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
特別支援教育では,幼児児童生徒の一人一人の教育的ニーズに基づいた個別指導計画および個別の教育支援計画の作成を義務付けている.しかし現場の教師は,計画書の作成に苦心し,効率的に活用できているとは言い難い現状がある.我々は,子どもの障害ではなく,子どもの興味関心や教師や保護者の希望や期待がある「活動と参加」について,関係者が一緒にイラストを選びながら計画書の作成を行うためのアプリ(ADOC for school)を開発した.さらに,作業療法士による巡回相談でそのアプリを使用することによって,教師,保護者,専門職の協働を促進し,子どもの行動変容につながる事例を経験した.これまでの予備的研究をベースに,前向き介入研究によって,作業療法士による巡回相談の効果について検証する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の進捗状況としては,概ね順調に伸展している. 具体的には,国内,海外の文献より,作業療法士と学校教員との協業についての効果やその介入方法の検討をおこなった.また,保育士への作業療法士によるADOC-Sを用いた巡回相談の効果検証も概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,現在,進行中の巡回相談のデータを解析し,論文作成並びに学会発表への準備を行う予定である.また,順次,対象の範囲を拡大していく予定である.
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Causes of Carryover |
今年度は,主にデータ収集を行っており,学会発表の旅費等への出費が抑えられたためだと考えられる.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は,追加データの収集,謝礼,論文執筆や学会発表への旅費などに使用を計画している.
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Research Products
(2 results)