2017 Fiscal Year Research-status Report
「活動と参加」に焦点を当てた作業療法士の巡回相談の効果検証
Project/Area Number |
15K04569
|
Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長山 洋史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (00552697)
友利 幸之介 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (90381681)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 巡回訪問 / 作業療法士 / 活動と参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,引き続き,作業療法士による巡回相談の効果の検証を実施した.保育士および幼稚園教諭7名が担当する気になる幼児7名の個別支援計画書の協働的作成を通して,活動と参加に焦点を当てた作業療法コンサルテーションの効果を検討した.個別支援計画書の作成には,iPadアプリケーションAid for Decision-making in Occupation Choice for School(以下ADOC -S)とGoal Attainment Scaling(以下GAS)を用いた.コンサルテーションの回数は,合計3回とした.全介入期間は平均196日で,訪問のインターバルは1-2回で123日,2-3回目で73日だった.巡回相談の評価や介入の時間は,概ね当初の予定通り1時間以内で実施された.協力の拒否,脱落者,中断希望者は無く,クレームなども無かった.園児の悪化も見られなかった.前年度のパイロット研究の結果を基に,アウトカム指標は,Canadian Occupational Performance Measure(以下COPM)とGASとした.結果としては,介入での前後比較したところCOPMの遂行度,満足度ならびにGASの値に有意な向上が認められた.これらの結果から,今後,大規模研究につなげるためのサンプルサイズの推定を行った. 本年度は,追加での統計解析,データ整理を実施し,学術雑誌への投稿に向け準備を主に実施した.現在,論文投稿中であり,その修正などを行っている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度中に予定していた,追加解析,論文執筆は,順調に進んでいる.最終的な解析を残すのみである.
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,本研究結果を学会などで多く発表できるようにしたい.学会発表旅費,論文執筆,英文校正,論文掲載料などが主な使用計画となる.
|
Causes of Carryover |
今年度は,主に論文執筆や追加データの解析などを主に実施した.来年度は,成果発表のための英文校正や学会発表などにかかる費用に使用する予定である.
|
Research Products
(11 results)