2016 Fiscal Year Research-status Report
自閉スペクトラム症児の早期療育および親支援プログラムの効果検証と予後調査
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15K04576
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
新澤 伸子 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80553693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 利三郎 プール学院大学, 教育学部, 教授 (50124748)
伊丹 昌一 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90463281)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 早期療育 / 親支援プログラム / ペアレント・トレーニング / 効果検証 / 予後調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害児とその保護者に対する効果的な支援プログラムのあり方についての検討を行うために、A県内の発達障害児療育拠点センターに在籍する児童の保護者に対して「発達障がい児・者をもつ親のストレッサ―尺度」(山根、2013)、「家族の自信度アンケート)(岩坂ら、2012)、「子どもの強さと困難さアンケート)(SDQ)を用いて、介入の前後で調査をおこなった。昨年度はペアレント・トレーニング受講群の有効回答数が61名で少なかったため、さらに調査を行い、合わせて132名の有効回答を得、従来の保護者研修受講群303名との2群間比較をおこなった。親のストレッサ―尺度では、ペアトレ受講群、従来の保護者研修受講群ともに、「周囲の理解のなさ」因子以外の3因子においては有意な改善が見られた。家族の自信度アンケートでは、両群とも前後で合計得点に有意に自信度の上昇を認めた。ペアトレ受講群では、保護者研修受講群より、有意に自信度の上昇がみられた。SDQではペアトレ受講群では介入の前後で「行為」得点に有意な改善がみられた。従来の保護者研修受講群では「行為」、「多動/不注意」、「向社会性」「困難さ合計」で有意な改善がみられた。 平成28年9月7日~9月9日にノースカロライナ大学TEACCH自閉症プログラムの視察をおこなった。TEACCH自閉症プログラムで現在開発中の早期の家庭介入プログラム(FITT)について情報収集を行った。また27年度の科研の成果である「自閉スペクトラム症児の早期療育および親支援プログラムの効果検証」の内容について報告し、情報交換を行った。また、TEACCH自閉症プログラムで早期介入を受け、現在成人期に達している方の長期予後調査について情報収集を行い、調査項目および調査結果について情報を得、本研究の予後調査項目の参考とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予後調査項目の策定については、内外の先行研究を調査し、項目について精査を行ったが、調査項目および使用するアンケートの選定に時間を要し、28年度中に予備調査を実施することができなかった。そのため、29年度に早急に予備調査を実施し、本調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上半期に平成20年度~平成22年度に6拠点センターで療育を受けた児童の保護者約1,000人に対して、療育拠点センターから調査用紙の送付を依頼する。下半期に研究結果を研究代表者および研究分担者がまとめ、早期介入の予後と、予後を規定する要因について検討する。研究成果は30年度に関連学会等で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
ノースカロライナ大学TEACCH(R)自閉症プログラムへの視察研修を研究代表者、研究分担者の3名で実施予定で予算要求していたが、研究分担者のうち1名が日程の関係で同行できなくなったため、1名分の国外旅費を使用しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予後調査の調査用紙として、申請当初予定していなかったS-M社会生活能力検査第3版(日本文化科学社)を使用することになったため、購入代金が1,000名分で約54万円必要なため、その購入代金に充当する。
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Research Products
(2 results)