2015 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育での入力特性分析に基づいたICT機器活用評価手法の開発
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15K04586
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
金森 克浩 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育情報部, 総括研究員 (60509313)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ICT機器 / 入力特性 / 特別支援教育 / コンピュータ / 視線入力 / タブレット / 操作スイッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
文部科学省が出した「障害のある児童生徒の教材の充実について」において、障害のある児童生徒の自立と社会参加のためにはICT機器を活用することの重要性が述べられている。そこで、障害のある児童生徒のICT機器活用の中でも特にコンピュータの操作に課題のある肢体不自由児・者が「操作スイッチ及びスキャンソフト選択プログラム開発」「タブレットPC入力用評価プログラム開発」「視線入力ソフト評価プログラム開発」に焦点を当てて、学校現場と連携してICT機器活用における入力特性分析を行う。その実証検証を踏まえて、「入力機器の総合的な選択手法」を開発する。研究の過程では,タブレットPCでのデータログをとるためのソフトウェアを開発し,ICT機器利用についての評価が行えるようにする。また,作成したプログラムについてはWebで公開できる形にし,広く利用できるようにする。 本年度については、高専と連携してタブレットPC入力評価のアプリを開発してもらいその機能についての検討をした。また、視線入力の評価についての検討、スイッチ操作による入力の評価について平行して検討を行い、関係者との協議や学会発表などを進めて、研究を推進してきた。主に障害の重い子どもへの入力については、それぞれの検討事項には共通することも多く、今後の検討においては、相互に関連づけながら市販や自作のソフトの整理を行いながら入力方法の検討を進めていくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度においては以下の研究を行った。・操作スイッチ及びスキャンソフトに関する情報の整理・タブレットPCの入力に関する情報の整理・視線入力機器に関する情報の整理・操作スイッチ及びスキャンソフト選択プログラムの試作・タブレットPC入力評価用のプログラムの開発及び、タブレット入力のための評価情報の整理・視線入力ソフト導入の評価に関する検討内容の整理 タブレットPCの入力に関する評価ソフトについては、プロトタイプを作ることによって、評価の視点を整理できている。また、スイッチ操作や視線入力機器を利用する際の検討内容もまとめられた。しかし、適応評価について研究協力者との協議会のみとなっており、検証を進めるためには情報を整理し、データを集めるのは今後の課題となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、評価指標を研究協力者と検討し、実際に検証実験を行い効果についての検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
アプリ開発委託費については、本年度に支出を必要としないで開発が行われたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究に関わるソフトや機材の追加購入の必要が出てきたので、その費用として計画する。
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