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2016 Fiscal Year Research-status Report

コヒーレントに励起された複数の光近接場プローブを用いた結晶内分極構造の観察

Research Project

Project/Area Number 15K04621
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

東海林 篤  山梨大学, 総合研究部, 准教授 (40392724)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 酒井 優  山梨大学, 総合研究部, 准教授 (10371709)
石川 陽  山梨大学, 総合研究部, 准教授 (10508807)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsトンネル電流 / 半導体 / 波長可変レーザー
Outline of Annual Research Achievements

本年度は試料へ金属針プローブを近接させるためのフィードバック機構の製作及び動作確認と、波長610nmの波長可変レーザーの構築を行った。また、本研究の基本構想となる試料内部の励起子多重極分極をマクロな光学系で観察する研究も進めた。
フィードバック機構には市販のPID装置を採用しており、プローブと試料の間に流れるトンネル電流をフィードバック機構の回路へ理想的に結合するための回路設計と製作、動作確認を行った。これまでのところ完全にフィードバックがかかるところまでは達成しておらず、さらに時間をかけて構築していく必要がある。
波長610nmの半導体レーザー或いはゲインチップは現在市販されておらず、本研究では1220nmの半導体ゲインチップに外部共振器を構築することで1220nmの波長可変レーザーの構築、その第二高調波をとることで波長可変レーザー得る計画である。1220nmレーザー光を周期分極反転の非線形結晶へ導入することで610nmの波長可変レーザーとして動作することを確認した。現在出力は10マイクロワット程度が得られている。現在の電源の性能からこの程度が妥当と考えられる。今後より電流の得られる電源を使用する予定である。
試料内部に双極子ではない多重極分極が存在する場合にはマクロな光学系でその分極を観察するのは困難である。そこで空間モードを持った光を使うことで光と分極との間の空間モード整合をとり、観察する手法を新たに提案、実証した。得られた実験結果は理論でよく説明できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

トンネル電流の検出部とPID装置との結合部が上手く整合が取れていない。今後の実験をスムーズに進めるためには多少遅れても最適な接合を実現し、実験を進めて行く必要がある。もし困難である場合にはより汎用性のある装置へ切り替え、実験を進めて行く計画である。

Strategy for Future Research Activity

PID装置によるフィードバック機構が完成次第、実際に近接観察機構を組み上げて試料の測定へ進めて行く計画である。組み上げた610nm波長可変レーザーの電源をより大出力の電源へ切り替え、光源の高出力化を実現。励起子に共鳴する光を試料に照射しつつ、2本のプローブによる試料内の分極構造を探っていく計画である。

Causes of Carryover

プローブ近接のための機構が上手く動作しておらず、研究がやや遅れているため、レーザー電源を購入するのを遅らせているためである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

高出力のレーザー電源を購入および、研究成果を発表するための参加費と旅費に使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 光の空間モードによる空間モードをもった励起子の生成2016

    • Author(s)
      東海林篤, 齋藤伸吾, 大友明
    • Organizer
      日本物理学会2016年秋季大会
    • Place of Presentation
      金沢大学 (石川県金沢市)
    • Year and Date
      2016-09-15

URL: 

Published: 2018-01-16  

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