2015 Fiscal Year Research-status Report
高集積型細胞チップを用いたオンチップがん診断デバイスの開発
Project/Area Number |
15K04645
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
山村 昌平 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 主任研究員 (50432141)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 細胞チップ / マイクロアレイ / 循環がん細胞 / 単一細胞解析 / バイオチップ / ハイスループットスクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
共同研究先の企業と連携して、微細加工技術である金型からの射出成型技術を用いて、直径100マイクロメートルのマイクロチャンバーが集積化されたマイクロアレイチップの作製を行った。マイクロチャンバーの直径、深さなどのデザインや、チップの表面処理として酸素プラズマ処理条件を検討することによって、白血球を均一かつ単一層に配置することに成功した。1枚の細胞チップ上で200万個以上の細胞を配置できたことから、複数枚のチップを用いることで1000万個の細胞を配置することも可能であることが示された。また、複数の蛍光標識抗体を用いて、細胞チップ上で、白血球中に混在するがん細胞を細胞濃度に依存して蛍光検出することもできた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、高集積型の細胞チップを設計作製し、1枚のチップ上で200万個以上の白血球を均一かつ単一層に配置することに成功した。複数枚のチップを用いれば、さらに多くの細胞を配置、解析することも可能であると考えらえれる。さらに、チップ上で、白血球中に混在する標的がん細胞を抗体多重染色によって定量的に検出することもできた。
|
Strategy for Future Research Activity |
作製した高集積型細胞チップ上で、白血球中に混在する極少数のがん細胞を検出した後、標的の単一がん細胞の回収および機能解析を試みる。単一細胞の回収技術の開発は、マイクロマニピュレーターや光応答性ガス発生樹脂などを用いて、企業と連携しながら進める。また回収後にPCRなどによる遺伝子解析も進める予定である。
|
Causes of Carryover |
今年度の前半は、出向していたことから研究現場を離れており、研究が遅れた。また、購入予定していたチップデバイスの設計作製の遅れたことから、翌年に繰り越すことになった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度に予定していたチップデバイスなどの作製、購入を進める。
|
-
[Journal Article] Nanoparticles speckled by ready-to-conjugate lanthanide complexes for multimodal imaging2015
Author(s)
Biju V, Hamada M, Ono K, Sugino S, Ohnishi T, Shibu ES, Yamamura S, Sawada M, Nakanishi S, Shigeri Y, Wakida SI
-
Journal Title
Nanoscale
Volume: 5
Pages: 9511-9516
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-