2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K05269
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金嶋 聰 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80202018)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 下部マントル / 小規模不均質 / 散乱波 / アレー解析 / 海洋地殻 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、下部マントル中央の小規模な不均質の検出のため以下の作業を行った。まずマリアナ地域において地震波系データを再度見直し、新しい地震波形データを加えた。その結果、同地域マントル中央の散乱体についてその形状の詳細をより良く知る事ができた。この結果は現在論文としてまとめている途中である。次に、トンガ・フィジー地域についても最近のデータを系統的に収集した。新たに構築したデータセットを用いて同地域のマントル中央部の不均質構造の定量化を進めた。この成果の一部は現在受理直前のレビュー論文において公表される予定である。また、全地球的なマントル中央の散乱体に関する諸観測事実をまとめたレビュー論文を執筆して、近日中に受理される運びとなっている。この研究に関連して、ミシガン大学のJeroen Ritsema教授、Peter van Keken教授(現カーネーギー研究所)との共同研究を進めるために8月に渡米した。マントル中央の海洋地殻の分布に関するban Keken教授の計算機シミュレーションと私の地震波解析結果との比較検討を進めている。またRitsema教授とは小規模不均質構造を含む媒質中の散乱波の数値計算において共同研究を進めている。これらの成果の一部はこの4月に行われているEuropean Geophyical Unionの総会においてvak Keken 博士による招待講演の形で公表されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した作業は概ね順調に進んでいる。共同研究も堅調に進んでいる。購入した計算機類のセットアップも完了している。結果の一部が公表の直前まで達している。
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Strategy for Future Research Activity |
2年度目はこの国際共同研究をより一層推進する目的でミシガン大学を再度訪れる予定で日程の調整を進めている。マリアナ及びトンガフィジー地域の解析結果を公表するべく論文を執筆する。Ritsema教授との共同の数値計算を進める。海洋地殻分布の計算機シミュレーション結果の定量化を模索する。
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Causes of Carryover |
米国ミシガン滞在の日数が予定よりやや短かった事に加え、データ保存媒体の購入額が予定より少し少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の米国ミシガン訪問の費用に加えてやや長い滞在をする予定である。データ記録媒体を買い足す予定である。
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Research Products
(2 results)