2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developments of anisotropic circularly polarized light emitting materials by using high gravity field
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15K05612
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
澤田 剛 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (90240902)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 有機光化学材料 / 光異性化 / 高重力場 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
高重力場を利用したアニソトロピック円偏光発光材料の開発に関して、PZ-DHP 類への種々の発光部位の導入 (H27 年度)、光応答性を利用した円偏光発光システムの開発 (H27 年度後半～H29 年度前半) 、高重力場を利用したアニソトロピック発光薄膜の形成 (H28年度～H29年度後半) を目的として研究を行なった。その結果、平成27年度に、PZ-DHPの基本骨格の合成は順調に進展し、合成法を確立した。さらに、得られたPZ-DHPの円偏光吸収特性に関して光応答性を確認した。平成28年度は、円偏光発光特性の光応答性について調査し、OPEN型の方が強い発光を示すことと、弱いながらも円偏光発光を示すことを見出した。さらに、基盤の材料となるトリ-s-トリアジン類の合成を検討した。平成29年度は、合成したトリ-s-トリアジンによる薄膜構造の形成と高重力によるアニソトロピック構造の形成について検討した。具体的には、トリクロロトリ-s-トリアジン、トリヒドロキシトリ-s-トリアジンとトリアミノトリ-s-トリアジンとを500-600Cで重合し、高純度のグラフィティカルカーボンナイトライド(g-CN)が得られることを見出した。昇華条件を検討してガラス基盤上へのg-CN薄膜の形成を検討した。また、有機薄膜の評価法に関して、X線光電子分析装置や走査型プローブ顕微鏡による検討を行なった。さらに、粉末状のg-CNにPZ-DHPを加え、超高速遠心分離機を利用して高重力によるアニソトロピック構造の形成を試みたが、PZ-DHPによる異方性構造は観測されなかった。
以上の研究成果として、平成２９年度は、国内学会での発表３件、国際学会での発表1件を発表した。また、研究期間全体では、国際学会での発表3件と、国内学会での発表7件、さらに国際学術雑誌で2報を発表し、特許1件を申請した。なお、国内学会1件と国際学会1件は、招待講演である。
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