2016 Fiscal Year Research-status Report
柔軟構造宇宙機の高精度指向・姿勢安定化に及ぼす内部攪乱の影響
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15K05870
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
千葉 正克 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10179955)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 流体関連振動 / スロッシング / 膜カバー |
Outline of Annual Research Achievements |
理論解析 I 液体を円筒タンク内部に有し衛星本体に2つの梁を有する柔軟宇宙機モデル ・表面張力によって異なる接触角を有する自由液面を考慮した内部液体と宇宙機本体、2本の梁の連成固有振動解析を行った。その結果を論文にまとめ、J. Sound & Vibration に投稿し、受理された。 ・衛星本体と2本の梁の結合部に回転ばねを入れたモデルを提案し、衛星本体と2つの梁の連成運動に及ぼすばね定数大きさの影響を解析した。 II 弾性膜でカバーされた球形タンク内液体の連成固有振動解析 ・弾性膜がない場合の球形タンク内非粘性液体の固有振動解析を行い、固有振動数と振動モードを求めた。 実験 Ⅰ 弾性膜でカバーされた球形タンク内液体の連成振動解析 ・弾性膜でカバーされた内部に非粘性液体を有する球形タンクを水平方向に正弦波加振する実験を行ったが、加振振動数が2.0Hz近傍と非常に低いため、安定した加振を行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
水平方向加振実験は途中の段階だが、宇宙機モデルの固有振動解析は、J. Sound & Vibration に受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
理論解析 I 液体を円筒タンク内部に有し、衛星本体に2つの梁を有する柔軟宇宙機モデル ・衛星本体と2本の梁の結合部に回転ばねを入れて、ばねの連成振動に及ぼす影響を解析した結果を論文にまとめ、学術雑誌に投稿する。 II 弾性膜でカバーされた球形タンク内液体の連成固有振動解析 ・弾性膜カバーされた場合の球形タンク内液体の固有振動解析を行う。 実験 I 弾性膜でカバーされた球形タンク内液体の連成振動解析 ・弾性膜でカバーされた内部に液体を有する球形タンクを水平方向に正弦波加振する実験では、安定した加振の実現を目指す。
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Research Products
(1 results)