電気自動車，ハイブリッド自動車用スイッチトリラクタンスモータの高精度トルク制御

2016 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 15K05937
• Research Institution: Gifu University
• Principal Investigator: 内藤 治夫 岐阜大学, 工学部, 教授 (00324278)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石川 裕記 岐阜大学, 工学部, 准教授 (90273119)
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2018-03-31
• Keywords: スイッチトリラクタンスモータ / ＥＶ，ＨＥＶ / ＦＥＭ解析 / ドライブシミュレータ

Outline of Annual Research Achievements

1.　模擬実験装置の製作・スイッチトリラクタンスモータとそれに連結した負荷機械（ＳＰＭ型永久磁石モータ）よりなる模擬実験装置の開発をおおむね終了した。　・　・EV, HEV 両用の自動車としての負荷特性を模擬できるドライブプログラムのため、自動車の簡易走行パターンを取り入れたシミュレータを開発中　・解析結果と実験の比較による検証について、必要に応じ、ＦＥＭ解析の再試行および最適化：実験結果とＦＥＭ解析結果との比較において、やや誤差が大きいことと、1回のシミュレーションに時間がかかりすぎるため、ＦＥＭ解析のプログラムを改良中である。
２．　通常走行および高速走行領域でのドライブ制御法の確立：制御アルゴリズムの開発
・モータ印加電圧を最大化するためのドライブ用インバータの１パルスモード制御方式を開発済　・弱め磁束制御単独の制御アルゴリズムの策定：従来の制御方式である双曲線の許容最大動作ライン上での制御アルゴリズムの開発済。許容最大動作ラインより下での最適動作点の探索を開始した。
３．自動車エンジンモデル、オルタネータ、およびバッテリーより構成されるバッテリー充電システムの、シミュレーション言語VHDL-AMSを使用したシミュレータの基本アルゴリズムの開発済。現在、このシミュレータと、当研究で開発した回路シミュレータである「回路解く蔵」とを連成させるための、VHDL-AMS言語と、「回路解く蔵」のネットリストの互換用プログラムを開発中

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

初年度のスイッチトリラクタンスモータと負荷モータの連結が遅れたため、実験装置にかかわる実験と制御アルゴリズムの開発に多少遅れが出ている
解析結果と実験の比較による検証において、ＦＥＭ解析のとの誤差がやや大きいことと、1回のシミュレーションに非常に時間がかかるため、これらを改良しているため

Strategy for Future Research Activity

自動車の簡易走行シミュレータの開発
弱め磁束制御単独の制御アルゴリズムの確立
弱め磁束制御とモータ印加電圧の最大化つまり１パルスモード制御の併用制御方式の確立
総合試験