2016 Fiscal Year Research-status Report
高速・広角度走査可能な機械振動式MEMS指向性アンテナの研究
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15K06092
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
古塚 岐 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (90555608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健一郎 立命館大学, 理工学部, 教授 (70388122)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MEMSアンテナ / 振動式 / 八木宇田アンテナ / 指向性 / 走査 / 共振周波数 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はシリコンアクチュエータの評価と無線給電技術について以下に述べる研究を行った。 1. 前年度に設計したシリコンアクチュエータの動作特性評価を実施した。この結果、試作したシリコンアクチュエータは、共振周波数約1kHz、走査最大角度約13度で動作することがわかった。この共振周波数は設計通りであったが、走査最大角度は設計40度に比較してかなり小さなものである。この相違を詳細に検討した結果、走査角度13度で可動櫛歯電極が固定電極にプルイン(接触)することが原因であることがわかった。また、このプルインはアクチュエータの回転ばね並進運動によって発生することが予想された。 2. 回転するアクチュエータ上に搭載されたアンテナにRF電力を供給するのに適した無線給電技術の研究開発を行った。二枚のアンテナを2mm程度のギャップを設けて互いに対向させた場合、40度のねじりによって電力給電が減少しないことを実際に実験治具を作製して確かめた。 以上の成果によって、本研究で提案した新規アンテナ実現のための要素技術を確立することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今までに得られた研究成果により、本研究で提案した新規アンテナ実現のための要素技術を確立することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
a)アクチュエータの回転ばねの再設計を行って、アクチュエータの走査角度を拡大する。 b)アクチュエータにアレイアンテナを搭載するプロセスの開発を行う。 c)最後に、デバイスを試作して、本研究の提案を実証する。
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Research Products
(2 results)