2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on practical procedure for predicting great earthquakes based on observed GNSS data and numerical simulation of crustal movements
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15K06190
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| Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
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Principal Investigator |
小出 英夫 東北工業大学, 工学部, 教授 (20225353)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 則行 東北工業大学, 工学部, 教授 (00104133)
神山 眞 東北工業大学, 工学部, 名誉教授 (50085461)
秋田 宏 東北工業大学, 工学部, 名誉教授 (40085452)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | GNSS / 巨大地震 / 地殻変動 / GEONET / F3 / GPS |
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| Outline of Annual Research Achievements |
「GNSS(GPSなど)観測データ解析」と「地殻変動シミュレーション」の併用により、東北地方での発生が再び懸念される巨大地震を1週間単位で事前探知するための実践的「予測判定システム」のプロトタイプを完成させる、という本研究の目的に沿い、今年度（最終年度）及び3年間の研究成果は以下の通りである。
「GNSS観測データ解析」においては、地殻変動（GEONETデータ）を用いて、GEONET観測点を基本として構成した各三角網においてそれぞれ算出した各種ひずみ変化量（以後、「ひずみ」と称す）のひずみ成分（最大せん断ひずみ、体積ひずみ）の時系列変動が、地震発生前の2~3年にわたる長期的事前探知、数ヶ月前の短期的事前探知の両者にとって有効なパラメータであることを見いだした。そして、この時系列変動の変化の異常の探知について、既に前年度までに構築していた「自動検知ソフト（システム）」に取り込んだ。
「地殻変動シミュレーション」においては、海洋プレートの変形を取り入れたプレート境界挙動について、一様な摩擦係数の場合とアスペリティを模して一部の節点の摩擦係数を高く設定した場合についてを有限要素解析し、後者の場合に関し、巨大地震発生の長期的・短期的事前探知につながる地殻変動が検知される可能性を見いだした。
上記の最終年度の成果により、研究目的に当初掲げていた「1週間単位で」という点については今後の研究に依るところとなったが、「地殻変動シミュレーション」の結果によりその現象発生が確認できた「巨大地震発生前の地殻変動」に着目した、「GNSS観測データ解析」と連動した「自動検知ソフト（システム）」と、既に前年度までに構築していた統計処理システム及びマッピング処理システムを一体化させ、当初の目的通り、「予測判定システム」のプロトタイプを完成させることができた。
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