2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on ground improvement method using bio-stimulation method
Project/Area Number |
15K06219
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Research Institution | Kure National College of Technology |
Principal Investigator |
加納 誠二 呉工業高等専門学校, 環境都市工学分野, 教授 (40280408)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地盤改良 / 微生物 / バイオスティミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
バイオスティミュレーション法により地盤改良した場合の地盤の強度の深さ方向の分布に及ぼす温度と培養期間の影響、および土中の菌株の変化に及ぼす温度の影響ついて検討した。本研究では、塩化ビニル製の容器に試料を敷き詰め、上面より、培養液およびセメンテーション溶液を散布し、培養期間(またはセメンテーション溶液)中は水浸するように水位を保った。培養期間は7日間、セメンテーション期間は5日間とした。また、室温は30℃、20℃、10℃に設定した。 使用した試料は沖縄県で採取した砂浜の海砂、広島県呉市阿賀南の花壇の砂、同市内で採取した風化花崗岩(まさ土)である。 5日間あるいは12日間の実験終了後、小型コーン貫入試験を実施し,深さ方向の強度分布を調べた。本研究では容器が小さく、深さが浅いため、コーン貫入量から断面積を求め、それを用いてコーン貫入抵抗値を算出している。 結果、30℃のケースでは表層10mm深さの部分まではコーン貫入抵抗値が500kN/m²以上とよく固化されていることが分かった。一方、20℃および10℃のケースでは強度が上がっておらず、固化できていなかった。この結果はH28年の結果と異なったが、原因は明らかにできていない。土の種類別に深さ10mmにおける一軸圧縮強度を比較すると、まさ土と沖縄の海砂の一部では固化が確認できるが、花壇の土では強度にばらつくがあるなどまだ地盤を均質に固化することができていないと思われ、土中の水道や菌株のばらつきなどの影響が考えられ、今後さらに検討が必要であると思われる。 実験中の菌株のDNAメタ解析を実施したところ、固化が確認された30℃のケースではBacillus属やSporosarcina属などの土壌固化菌の割合が大きく増加していることが確認されたが、10℃のケースでは増加するもののそれほど増えていなかった。
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Research Products
(2 results)