2017 Fiscal Year Annual Research Report
Quantification of environmental safety variability in recycled materials and proposal of risk management method
Project/Area Number |
15K06273
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
水谷 聡 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80283654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 智司 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任准教授(テニュアトラック) (30748934)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 環境安全品質 / 循環資材 / ばらつき / 鉄鋼スラグ / 再生砕石 / ごみ溶融スラグ |
Outline of Annual Research Achievements |
循環資材として,コンクリートがらを破砕・粒度調製した再生砕石と,鉄鋼スラグの1種である高炉水砕スラグを対象に,環境安全品質のばらつきについて検討した。 再生砕石は,国内で製造販売されている3箇所から製品試料を採取し,同一製品内でのばらつき,同一工場のストックヤード内でのばらつき,同一工場での製品(別の日に製造された製品)内でのばらつきを検討した。鉛,カドミウム,水銀,ヒ素,全クロムおよび六価クロム,セレン,フッ素,ホウ素の溶出量(JIS K 0058-1)および含有量(JIS K 0058-2)を3条件で比較した。溶出量では鉛とフッ素で,含有量では鉛と六価クロムでばらつきが大きかった。日が異なる試料でのばらつきが最も大きかったが,同一製品内でも若干のばらつきが見られた。また,水銀は総ての試料で含有量は確認できなかった。 高炉水砕スラグについては,フッ素の溶出量のばらつきの定量評価と,ストックパイルからサンプリングをした時に,代表試料を得ることが出来るのかどうかについて検討した。同一の高炉水砕スラグに対して並行して,ストックパイルから36検体を,また製品ラインのベルトコンベアからも等間隔で36検体をサンプリングして,それぞれの粒度分布とフッ素の溶出量を比較した。いずれの項目も共に有意水準5%で有意差は確認できず,ストックパイルからのサンプリングの妥当性を確認することが出来た。また性状のばらつきを考慮した場合の必要検体数を検討した結果,対象とした高炉水砕スラグについては,ストックパイルから3インクリメントを採取すれば全体を十分に評価できるものと思われた。
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Research Products
(8 results)