2017 Fiscal Year Annual Research Report
Heat Recovery Hybrid Ventilation System with a Thermal Storage
Project/Area Number |
15K06329
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
福島 明 北海道科学大学, 工学部, 教授 (00536211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 さやか 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 建築研究本部北方建築総合研究所, 研究主任 (00462341) [Withdrawn]
月館 司 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 建築研究本部北方建築総合研究所, 研究主幹 (10462326)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ハイブリッド換気 / 熱回収 / 蓄熱 / バーミキュライト / 給排気温度 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般住宅への実用化に向けて、装置の改善と試作検討を行った。数値シミュレーションを元に、蓄熱体の変更の他、制御装置の制御アルゴリズムの改善を行た。また、実験室実験による改善した装置の性能の検証を行った上で、実住宅への実装と適用評価を行った。 蓄熱体として利用検討してきた珪藻土タイルは、加工性や通気性確保に課題が明らかになったため、その代替として、複数の無機系の建築用ボード材料の蓄熱性をシミュレーションにより検討した。この結果、バーミキュライト整形板を採用することとした。実験とシミュレーションから、珪藻土タイルに比べて蓄熱容量は劣るものの、蓄熱ボックスにフィットするサイズに切断加工が可能で、蓄熱ボックスのサイズ内で通気性と蓄熱性を両立できる蓄熱体を形成できた。 給気ファンの制御温度の設定をこれまでの研究結果から給排気の中間温度とし、排気煙突による温度応答遅れを考慮して、待機時間を設定する制御アルゴリズムを開発した。検討結果を元に、制御盤の実用化試作を行った。 パッシブ換気システムを採用した高性能住宅に実用化プロトタイプのハイブリッド型熱回収換気装置ならびに制御装置を設置し、実用評価を行った。この結果、切り替えサイクルは7-8分程度と珪藻土タイルに比べて2/3程度に短くなったが、初期目標の60%を超える熱回収効果が得られる結果となった。 今後、普及型の装置開発に向けて、装置自体の改善に加えて、設置位置や給排気位置などの換気計画の改善を重ねてゆく予定である。
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