2016 Fiscal Year Research-status Report
アフォーダンス理論を応用した精神病患者に影響する住宅環境要素の実態調査
Project/Area Number |
15K06347
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鈴木 弘樹 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50447281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 茂樹 千葉大学, 大学院工学研究科, 教授 (80134352)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アフォーダンス / 精神病 / 患者 / 住宅 / 環境要素 / 実態調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
「アフォーダンス理論を応用した精神病患者に影響する住宅環境要素の実態調査」の今年度の実績は、精神病患者(通院中)に対して行うアンケートの前に健常者によるアンケートを行い、調査内容が適切かの検証を行った。また、医療関係者などの意見を聞きながら慎重に在宅外来患者へのアンケートや調査の実施計画を検討した。その後、東京都内において、2箇所のグループホームに協力を依頼し、調査協力の同意が得られた精神病患者(通院中)に対してアンケートを行い、精神病患者(通院中)の自宅の環境調査を実施している。現在調査は継続中である。その一部の成果は以下のとおりである。調査は、部屋の空間要素と活動について、都内在住の52名の精神科病院を退院後の単身で在宅生活できている精神障がい者へインタビュー調査を行った。部屋の内装ついて現状が「適切かどうか」の質問で、素材について(床、壁、天井)52.4%でアンケートの項目で1番多い改善希望がみられた。また、部屋に対する希望に関する質問では、空気清浄器37.8%, 防犯設備25.1%,防音設備20.3%,消臭に関するグッズ11.7%,その他5.1%。部屋に対して無くしてほしいもの、暗さ34.4%,壁のシミ28.7%、臭い15.3%,隙間7.4% 段差5.9%であった。9)自宅で安心して眠れているかの質問では、68.4%が不眠時薬を使えば安心して眠れる,22.3%が安心して眠れる。眠れない9.3%の睡眠状態であった。上記の成果の一部は、2017年度MERAの大会で2編発表する予定である。また、都内の比較対象地として、北海道、九州、沖縄において調査依頼候補施設のヒアリング調査を行った。来年度は、北海道、沖縄で在宅の調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、事例収集、在宅外来患者の住宅環境の現状をアンケートと環境調査を行った。当初想定していたより多くの施設で協力が得られ、通院患者の協力者の確保ができた。また、都内の比較対象地として、北海道、九州、沖縄において調査依頼候補施設のヒアリング調査を行い、来年度調査実施のめどが立っている。 在宅看護を支援している看護師に対するアンケート調査はおおむね調査が終了し、現在詳細な分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
都内の比較対象地として、来年度北海道、沖縄で都内で行った調査と同じ調査を実施する予定である。全国的実施することによって、全国で見られる傾向や地域の差の傾向の知見が得られる予定である。在宅看護を支援している看護師に対するアンケート調査はおおむね調査が終了し、現在詳細な分析を行っている。来年度成果としてまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は、都内の比較対象地として、北海道、九州、沖縄において調査依頼候補施設のヒアリング調査を行い調査のめどが立った。また、昨年度の調査の成果を学会で発表を行ったため、旅費がかかった。都内の比較対象地として、来年度北海道、沖縄で都内で行った調査と同じ調査を実施する予定である。そのため旅費の予算を次年度確保した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度北海道、沖縄で都内で行った調査と同じ調査を実施する。
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