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2015 Fiscal Year Research-status Report

公共施設における協働的ダウンサイジング手法の研究開発

Research Project

Project/Area Number 15K06367
Research InstitutionMaebashi Institute of Technology

Principal Investigator

堤 洋樹  前橋工科大学, 工学部, 准教授 (00329088)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords劣化診断 / 住民参加 / 公共施設 / 施設管理 / 報告システム / 現存率
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、財政負担の縮減と適切な公共施設管理を継続的に実施する仕組みの構築を目指し、住民参加を前提とした劣化報告システム(以後「劣化報告システム」)を検証する。現在活用されている簡易点検表や現存率調査表を基に、営繕部局の担当職員だけでなく住民や一般職員でも公共施設の劣化調査に参加・報告できるよう、劣化状態を現場で直接タブレットやスマートフォンに入力し、インターネットを通して自動的にサーバに情報を集積し簡易的な劣化診断を行う手軽・明快・簡潔な劣化報告システムの検討を行った。検討項目は主に次の3点である。
(1)劣化報告システムの開発に当たって、まず劣化程度の評価手法の検討を行った。専門的な知識の無い住民が劣化の度合を判断することは難しいため、厳密な分類は困難だが住民に分かりやすい表現による4評価とした。
(2)土木インフラの分野では、千葉市の「ちばレポ」など、市内で発見した様々な不具合を、情報通信技術を使って住民が自治体にレポートし、住民と自治体、住民と住民の間でそれらの課題を共有することで合理的、効率的に解決することを目指す仕組みが既に構築されている。そこで劣化報告システムについては、千葉レポを参考にして施設管理フローの中で活用できる劣化報告システムを検討した。
(3)劣化診断に求められる点検箇所(部位)については、「官庁建物調査」を参考に、専門家でなくても分かりやすい部位に置き換え、基礎、内壁、外壁、屋根や天井、水回り、その他の6項目とした。また劣化状態の点検個所については、佐倉市や横浜市の取り組みを参考に、漏水、腐食、ひび割れ・破損、変形、ゆるみ・がたつき、その他の6項目とした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

劣化報告システムのイメージは、これまで公共施設管理の研究に携わる中である程度固まっていたこと、また簡易システム構築については大学内のシステム系学科の先生の協力を得ることができたため、予定よりも早くシステムの方向性が明らかになった。

Strategy for Future Research Activity

自治体・住民・議会、さらに従来の自治体における縦割りの枠を越えて公共施設の維持管理情報を共有し、将来的に必要な施設管理体制を実現するオープン型施設管理システムと、そのシステムを施設整備の実施計画策定にまで繋げる自治体・公共施設の協働的ダウンサイジング手法を開発するため、来年度は以下の内容について検証を行う。
(1)オープン型施設管理システムの構築を目指し、劣化診断システムの改良と施設・インフラの連携(同システムの活用を前提)に求められる課題を解決する。
(2)協働的な活動を実現するため、改良した劣化報告システムを用いた住民ワークショップを行うとともに、自治体の担当者へヒアリング等を行い、ワークショップの報告を公共施設の維持保全の実務に活用する方法(仕組み)を構築する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 住民参加による公共施設劣化報告システムの可能性2016

    • Author(s)
      堤洋樹
    • Organizer
      2016年度日本建築学会大会(九州)
    • Place of Presentation
      福岡大学
    • Year and Date
      2016-08-24 – 2016-08-26

URL: 

Published: 2017-01-06  

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