2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research and Development of Collaborative Downsizing Method in Public Facilities
Project/Area Number |
15K06367
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
堤 洋樹 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (00329088)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 劣化診断 / 住民参加 / 公共施設 / 施設管理 / 情報システム / ダウンサイジング |
Outline of Annual Research Achievements |
全国の自治体にとって、土木インフラ含む老朽化した公共施設の更新は、事故の発生や財政破綻に直結する課題として喫緊の課題となっている。また広域災害等にも対応できる公共サービスの拠点づくりを推進するため、公共施設に求めれている機能や用途を的確に把握し、中長期的な時間軸で施設管理を進める施設整備計画が求められている。そこで本研究では、自治体・住民・議会、さらに従来の自治体における縦割りの枠を越えて公共施設の維持管理情報を共有し、将来的に必要な施設管理体制を実現するオープン型施設管理システムと、そのシステムを施設整備の実施計画策定にまで繋げる自治体・公共施設の協働的ダウンサイジング手法を開発する。前者については、ほぼ全ての地方自治体で作成された公共施設等総合じ管理計画とほぼ同レベルの情報提供を行うため、財務・品質・供給面から自治体全体及び施設カルテとして公開すべき項目や出力方法について検討を行い、その収集方法についても明確にした。一方後者については、管理者や専門業者でない一般的な住民であっても施設に関する劣化の状態を報告する仕組みや項目について様々なワークショップを通して検証するとともに、前者の出力結果を活用した公共施設の再整備計画策定案を検討する住民ワークショップを実施し、その効果を確認した。これらの成果により、自治体職員と住民が共に自治体の状況や地域の実態を把握し、公共施設の再整備計画案を協働作成するなかで自治体の将来を考察する具体的な仕組みと公共施設の総量をダウンサイジングする一連の手法の実現性が明確になった。なお平成28年度JST/RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域採用研究「地域を持続可能にする公共資産経営の支援体制の構築」(研究代表:堤洋樹)において本研究の成果を引き継ぎ、システムの社会実装を目指す。
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Research Products
(8 results)