2017 Fiscal Year Annual Research Report
National Institute of Advanced Science and Technology
Project/Area Number |
15K06474
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
加藤 且也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 総括研究主幹 (70356781)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | メソポーラス / シリカ / アミノ基 / RNA / 吸着 / 選択性 / 核酸 / シート |
Outline of Annual Research Achievements |
RNAは、タンパク質に翻訳されるmessenger RNA (mRNA) やアミノ酸を運搬するtransfer RNA (tRNA)、リボソームを形成するribosomal RNA (rRNA)など様々な種類が存在し、生体内で多様な役割を果たしている。そのため、RNAを用いた研究は盛んに行われているが、研究に用いる際には組織からのRNA抽出は必須のプロセスである。今回、我々は粒子サイズが50 nm程度のアミノ化メソポーラスシリカ(MPS)へのRNAとDNAの吸着量に差が生じることを発見した。MPS粒子のサイズと含有するアミノ基の量を変化させ、RNA及びDNAの吸着に与える影響についても検討した。 粒子サイズ50 nm程度のMPSをMCM-41c、150 nmと300 nmの粒子サイズを有するMPSはそれぞれMCM-41s 0.15、MCM-41s 0.3とした。合成時のTEOS/APTESモル比を25/1, 12/1, 11/2と調節したMCM-41cを用意した。また、Stoberは細孔を持たない粒子サイズが50 nm程度のシリカである。合成したシリカは全て球状であり、StoberとMCM-41cサンプルは粒子の凝集体であった。粒子のサイズが150 nmや300 nmになるとRNA吸着量が大きく低下し、一方、DNA吸着量は同程度であった。含有するアミノ基量を減少させる (TEOS/APTES比を12/1から25/1) とDNA及びRNA吸着量が共に減少し、RNAの吸着量はTEOS/APTES比が12/1のときに最大となった。また、高いRNA吸着量を持ち、RNAとDNAの吸着量の差を示したサンプルはMCM-41c 12/1であり、RNAの吸着量は272.6 g/mg、RNA/DNA吸着量比は11.1であった。
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Research Products
(7 results)