2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new aortic stent-graft materials by plasma technology that can control the surface morphology and the drug elution
Project/Area Number |
15K06492
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
長谷部 光泉 東海大学, 医学部, 教授 (20306799)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 哲也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (10286635)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | DLC / ポリマー / 薬剤徐放 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年注目されているカバードステントを用いた動脈瘤治療の問題点には、血管とカバードステントの隙間からの血液再流入(エンドリーク)による動脈瘤の再発やカバー内腔に付着した血栓による内腔の閉塞、カバードステントの構造的な柔軟性の低さのために留置に困難をともなう点が挙げられる。本研究は、ナノファイバー紡糸技術とプラズマ技術によるカバー表面形状制御及び薬剤徐放システムの融合により、上記課題を一挙に解決出来る新規カバードステントを開発することを目的としている。当該年度では、下記について明らかにした. 1,MPCナノファイバーの血小板付着試験を実施した結果,血小板が付着しているものの,凝集しないことが示された. 2, MPCナノファイバーをエレクトロスピニング法によりステントに直接巻き付けることで,カバードステントを試作した.ファイバーの紡糸量を調整することで,カバーの厚さを調節でき,最小8 ± 5.5 μmの厚さのカバーを作製し,既存のカバードステントのカバーより10%以下の厚さのカバーの作製に成功した. 3,試作したカバードステントの透水量は,カバーの厚さが72.7±4.7 μmのときに,56.6 mL/min/cm2であり,実用可能ラインとされる 250 mL/min/cm2以下であった.これより臨床利用されているカバードステントより薄いカバーでありながら,実用可能な血液遮断性能を有するカバードステントの試作に成功した. 4,MPCナノファイバーに薬剤を含浸させ,DLC薄膜をマイクロパターニングした基板上において血管内皮細胞の生着と増殖が確認された.
|
Research Products
(10 results)