2018 Fiscal Year Annual Research Report
Design and basic reserch of novel antibody using Leucine Rich Repeat scaffold.
Project/Area Number |
15K06588
|
Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
吉永 圭介 熊本高等専門学校, 生物化学システム工学科, 准教授 (30513238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 周平 鹿児島大学, 理工学域工学系, 助教 (40295275)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ライブラリの性能評価 / ライブラリ構築 / ライブラリ構築手法 / 1段階導入 / モジュール構造に適した構築法 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画では、ランダム化したLRRモジュールを逐次追加することでライブラリを発展させる予定であったが、追加するごとにライブラリの質の維持が困難になることが判明し、複数のLRRモジュールを1段階で導入する方法へ変更した。この変更に伴い、平成29年度に組み込み方式と制限酵素サイトの再検討、ベクターの改変をおこなった。 平成30年度は、新たな方式でランダム化LRRモジュールを作製し、1段階で1-3個のLRRモジュールを導入する方法でのライブラリ構築を試みた。最適な構築条件を検討後、小規模のLRR抗体ライブラリを作製した。作製したライブラリの規模(diversity)は2.1×10e5程度であった。ライブラリの性状を評価するためランダムに16クローンをDNAシークエンシングしたところ全てのクローンで設計通りの配列であり、終止コドンの挿入、逆位、フレームシフトは見られなかった。ランダム化した配列では同一の配列は現れず、出現するアミノ酸配列も偏りはみられず、本法により設計通りの構築が十分に可能であることがわかった。 当初の計画どおりに進捗しなかったものの、ランダム化するモジュールを繰り返すような構造のライブラリ構築において、より最適な構築手法を考案、実現することができた。本法は同様のモジュール構造を有するタンパク質のライブラリ構築にも適応可能であり、これまでの逐次導入する方法と比べ操作の容易さ、ライブラリの質の維持のしやすさの面で重要な成果である。 今後は、作製したライブラリを用いモデル抗原に対してスクリーニングをおこない、結合活性を有するクローンの単離が可能かを評価する。また、スケールアップすることでより大きな規模のライブラリを完成させる。今回、考案および実施したライブラリ設計、構築手法については同分野の研究発展に寄与するためにも論文発表を通して公開予定である。
|
Research Products
(2 results)