2015 Fiscal Year Research-status Report
ミクロスコピックな動的濡れ性とマクロな熱流動挙動の相互関係解明のための研究
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15K06595
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
今井 良二 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60730223)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 動的濡れ挙動 / 表面張力 / 接触角 / 数値解析 / 微小重力実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ミクロ領域の動的濡れ挙動(界面蒸発なし,あり)の解析モデル構築 ミクロ領域の動的濡れ挙動を表現する流れ、熱に関する方程式を立式した。分子間力の影響を考慮するため、disjoining pressureを導入した。 (2)ミクロ、マクロ領域の熱流動挙動の接続、相互関係を考慮した数値解析手法の確立 ミクロ、マクロ領域の流動挙動の接続手法として、ミクロ領域の流動に関する近似化された方程式を解き、接触点の移動速度と動的接触角の関係をあらかじめ求めておき、この結果をマクロ領域の流動挙動解析の境界条件として入力する方法を用いた。 (3)ミクロ領域の解析モデルの検証試験(地上重力環境実験) ミクロ領域流動挙動観察として、毛細管内の上昇、降下する液体の、気液界面、固体壁との接触点近傍の流体挙動を、顕微鏡カメラにより観察した。 (4)短時間微小重力環境におけるミクロ,マクロ領域流動挙動観察 落下塔による短時間(2.5秒)微小重力実験により、静止容器内の過渡的流動挙動の観察を行った。(2)で実施した数値解析結果との比較検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・提案書で記載の研究計画に対し、遅れなく進捗している。 ・平成28年度実施予定の短時間微小重力実験を、前倒しで実施した。 ・昨年度成果に関し、国内会議1件、国際会議1件のそれぞれの発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
・本年度実施予定の微小重力環境下における液揺動(スロッシング)挙動に関し、昨年度に蓄積し短時間微小重力実験におけるノウハウを活用する。 ・昨年度成果に関し、国際学会2件、国内会議3件以上および論文投稿を1件以上行う。
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Causes of Carryover |
物品調達費の中の、実験用消耗品の使用量が想定を下回り、使用額が当初予算を下回った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の実験用消耗品購入額として、計上予定。
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Research Products
(5 results)