2017 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental study on a ship collision avoidance using radio wave detection from mobile phone
Project/Area Number |
15K06628
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
疋田 賢次郎 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (00415803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福戸 淳司 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (40360713)
丹羽 康之 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (50344239)
古賀 禎 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 電子航法研究所, 研究員 (70392785)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 携帯端末 / 電波 / 位置探知 / 船舶 / 衝突予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の電波無響室実験及び今年度の近隣フィールド実験により、3G(W-CDMA) 携帯端末については、いわゆる"遠近問題"対策のための出力制御が想定以上であり、当初の装置構成では探知が困難であることが明らかとなった。これまで得られた知見を基に、電波源探知装置を製作した。電波到来方位の導出には、複数アンテナで受信した電波の位相差を用いる方法を採用した。海岸沿いでフィールド実験を行ったが、別キャリアの基地局電波の影響が強く、バンドパスフィルタを二段にするなど対策の必要が生じた。装置も予算の制約から、手持ちの計測機器を構成に含むなどしたため、手動で断続的な計測となった。端末から 800 MHz 帯で安定して発信させることの困難さや、フィールド環境とあいまり、残念ながら端末の発信位置を安定して探知することはできなかった。 一方、本研究実施の期間中にも、携帯規格の世代交代は進んでおり、国内大半のエリアで3Gの次世代の規格である、LTE(Long Term Evolution) のサービスエリアとなりつつある。3Gはこれからも当面停波する予定は無いが、通信の主流はLTEに移行している。LTEは接続方式として、基地局から端末への下りにOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、端末から基地局への上りにSC-FDMA (Single Carrier Frequency Division Multiple Access) が採用されている。同じ周波数帯を用いているため、LTE端末についても測定を試み、距離250 m 方位±10°での位置探知を確認した。
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Research Products
(2 results)