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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Analysis of functional exchange of the transcriptional factors involved in neurodegenerative diseases by SUMO modification.

Research Project

Project/Area Number 15K06738
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

西田 有  三重大学, 地域イノベーション推進機構, 助教 (50287463)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsタンパク質翻訳後修飾 / SUMO化 / ユビキチン化 / パーキンソン病 / 神経変性疾患 / 遺伝子発現 / タンパク質分解 / 転写制御
Outline of Annual Research Achievements

本研究は神経変性疾患に関与すると考えられる遺伝子産物、特に転写制御因子のSUMO化を解析し、その機能と神経変性への関与を解明することを目的とする。我々は家族性パーキンソン病の原因遺伝子parkinの産物であるユビキチンリガーゼParkinの新たな基質として同定されたKRAB-Znフィンガー転写抑制因子PARIS/ZNF746がSUMO化されることを明らかにした。PARISはヒトのパーキンソン病患者の脳に蓄積し、転写コアクチベーターPGC-1αとその標的遺伝子の発現を抑制することによりドーパミン神経の変性に深く関与していることが示されている。しかし、PARISの転写抑制の制御機構はほとんど明らかにされていない。我々はヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞においてPARISのSUMO化はPGC-1α遺伝子プロモーターにおける転写調節に働くこと、さらにSUMO E3リガーゼPIASyは特異的にPARISのSUMO化を促進し、転写活性を制御することを明らかにした。
本年度はさらにPARISのSUMO化とユビキチン化の関係を解析した。COS7細胞においてプロテアソーム阻害剤MG132によりPARISのSUMO化、特にSUMO2/3化が顕著に亢進した。一方、HeLa細胞においてはSUMO化されたPARISはユビキチン化の亢進が認められた。これらの結果はSUMO化依存的ユビキチンリガーゼの関与を示唆し、実際にRNF4の強制発現はこのユビキチン化を促進した。一方、SUMOリガーゼPIASyはユビキチン化を抑制した。さらにRNF4とPARISの相互作用を解析したところRNF4とPARISの結合を確認した。変異解析により、この結合はPARISのSUMO化とRNF4のSIM(SUMO-interacting motif)に依存しなかったが、PARISのRNF4結合領域はC末端領域のZnフィンガードメインであることを明らかにした。以上の結果はPARISのParkin以外によるユビキチンリガーゼによるタンパク質分解系を明らかにすると共に、SUMO化によるPARIS新たな機能制御を明らかにした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] SUMO化を介したパーキンソン病関連転写因子PARISのユビキチン化制御2017

    • Author(s)
      西田 有、山田芳司
    • Organizer
      日本分子生物学会年会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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