2016 Fiscal Year Research-status Report
発がんウイルスであるHTLVー1を標的にした遺伝子組み替えウイルス療法
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15K06911
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
鈴木 紳介 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (20437974)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゲノム創薬 / ヒトT細胞白血病ウィルスI型 / 特異的増殖型アデノウィルス |
Outline of Annual Research Achievements |
発がんウイルスである、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(Human T cell leukemia virus type I:HTLV-1)を標的にした特異的増殖型アデノウイルス(conditionally replicating adenovirus:CRA)による新規抗ウイルス療法の確立を目的とする。 前年度に合成した300塩基対のHTLV-1 bZIP factor(HBZ)プロモーター遺伝子である、3’LTR 300を鋳型にして、活性検索のため、下記の野生型(1)と変異型(2-5) HBZプロモーターを、プロモーターレポーターベクターである、pMetLuc2-レポーターベクターのMultiple Cloning Siteにクローニングした。HBZプロモーターは、Sp1が重要な転写因子であることが同定されている (Sugata K et al. Blood, 2012)。 (1). 3’LTR 300 (1-300) spans positions -354 to -54、(2). 3’LTR 240 (61-300) spans positions -299 to -54、(3). 3’LTR 180 (121-300) spans positions -234 to -54、(4). 3’LTR 120 (181-300) spans positions -174 to -54、(5). 3’LTR 300 Sp1 binding domain mutant (1.2.3) 挿入した領域の塩基配列解析を行い、現在このpMetLuc2-reporterベクターを使用して、HTLV-1感染細胞、あるいは成人T細胞性白血病(adult T-cell leukemia:ATL)を使用したHBZプロモーター活性測定実験を施行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遅れている理由 Reporterベクターの作成に、時間がかかった。 ATL患者由来白血病細胞の収集に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度作成した、野生型と変異型のHBZ プロモーターをクローニングした、pMetLuc2-reporterベクターを使用して、早急にHTLV-1感染細胞、あるいは成人T細胞性白血病(adult T-cell leukemia:ATL)を使用したプロモーター活性測定実験を施行していく。
組み換えアデノウィルスとして、HBZプロモーター依存性CRAとtaxプロモーター依存性CRAを作成中である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況より、次年度に繰り越しての物品購入が適していると判断した為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品購入 英文校正料・英文雑誌投稿料 データ分析にかかる費用
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