2017 Fiscal Year Annual Research Report
Small leucine-rich repeat proteoglycans associated with mature insoluble elastin serve as binding sites for galectins
Project/Area Number |
15K06974
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
西 望 香川大学, 総合生命科学研究センター, 准教授 (10145047)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | galectin / elastin / oligosaccharide / SLRPs / lumican / mimecan / prolargin / fibromodulin |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、不溶性エラスチンに親和性を示すガレクチン9(G9)が、非糖タンパク質であるエラスチンを認識する分子メカニズムを明らかにすることを主たる目的としている。平成27-28年度の研究結果から、G9が結合するのはエラスチン分子そのもの(トロポエラスチン、あるいはその架橋反応によって生じる架橋構造)ではなく、成熟した不溶性エラスチンに共有結合しているsmall leucine-rich repeat proteins/proteoglycans (SLRPs)ファミリーに属する一群の糖タンパク質、Lumican, Mimecan/Osteoglycin, Prolargin/PRELP, Fibromodulin, Versican、であることが示された。平成29年度は、G9による細胞内情報伝達系の活性化に対して、これらSLRPs(プロテアーゼにより不溶性エラスチンから遊離されるSLRPs由来ペプチド)が影響を与える可能性、あるいはこの逆(SLRPs由来ペプチドの作用に対してGal-9が影響を与える可能性)を、2種類のヒトT細胞株(Jurkat, MOLT-4)を用いて検討したが、明らかな影響は認められなかった。また、in vitroでmacrophage, dendritic cellに分化することが知られているTHP-1,U937細胞に対するSLRPs由来ペプチドの効果を検討したが、分化に対して影響を与えなかった。一方、本研究に関連して行ったG9とIgEの相互作用解析から、G9とIgEの結合において、G9-IgE糖鎖間とG9-ペプチドバックボーン間の相互作用が共同的に働らくことを示す結果が得られた。エラスチンとG9の結合に関する当初の予想は誤りであったが、これらの研究結果は、IgE以外の分子に関しても、非糖鎖構造を認識することがG9の機能発現に繋がる可能性を示している。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] X-ray structure of a protease-resistant mutant form of human galectin-9 having two carbohydrate recognition domains with a metal-binding site2017
Author(s)
Yoshida, H., Nishi,N., Wada,K., Nakamura, T., Hirashima,M., Kuwabara, N., Kato,R., Kamitori, S.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 490
Pages: 1287-1293
DOI
Peer Reviewed
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