2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism of photosynthetic electron transport-dependent transcriptional regulation mediated by thioredoxin
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15K07096
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
日原 由香子 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60323375)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 転写制御 / レドックス制御 / シアノバクテリア / 光合成電子伝達 / チオレドキシン / 転写因子 / 環境応答 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初、Synechocystis sp. PCC 6803の転写因子のレドックス変化を網羅的に検出するレドックスプロテオミクス解析を計画していたが、予備実験段階で、予算上実施困難であると判明したため、研究計画を変更し、チオレドキシンとの相互作用スクリーニングにより単離された5種の転写因子のうち、Sll1961に関して、野生株とsll1961破壊株の弱光下・強光下でのRNA-seq解析を実施し、遺伝子発現プロファイル比較による標的遺伝子の同定を試みた。さらに、野生株に比べて破壊株で高発現していた複数の遺伝子について、DNAゲルシフトアッセイを行うことにより、標的遺伝子候補を絞り込んだ。Sll1961はこれらの遺伝子について、リプレッサーとして働いている可能性が高い。今後、様々な環境条件下で野生株とsll1961破壊株のノーザン解析を行い、これらの遺伝子の発現変動を比較することにより、in vivoでのSll1961の働きを解明することができると考える。RpaBに関しては、すでに確立しているクロマチン免疫沈降法を用いて、試薬添加により光合成電子伝達鎖のレドックス状態を変動させた場合に、RpaBの標的遺伝子上流域への結合活性がどのように変化するかを検討した。その結果、in vivoにおいて、光強度によらず、光合成電子伝達活性からの還元力供給が少ない・多い状況下でRpaBのDNA結合活性が上昇・低下することを示すことができた。
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Research Products
(7 results)