2019 Fiscal Year Annual Research Report
Fruit-set failure in tropical fruit species caused by unexpected ecological climate change and the anatomical resolution of the mechanism
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15K07290
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
樋口 浩和 京都大学, 農学研究科, 准教授 (50303871)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香西 直子 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 講師 (90588584)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 温度 / 熱帯果樹 / 開花 / 結実 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
タイで行っていたドリアンの結実と温度応答の品種間差異を明らかにする研究では、輸出の主力品種であるモントンに比べ、現地の比較的ローカルな品種チャニーの低温耐性が明らかとなった。これはおもに花粉の低温耐性が高かったことに起因するが、その差はわずか１度程度であるものの、その違いが結実性に決定的な影響を及ぼし、最終的な収量を大きく分ける主因であることが分かった(ECB 2020, printing)。
需要期の夏季の高温が生産性を大きく抑制していることが問題となっているパッションフルーツでは、開花15日前の気温が開花数を左右することが分かった (Trop. Agr. Develop. 2020, printing)。さらに、花器の形態における季節的な変異に着目し、温度と日射が形態的な影響を及ぼすことを明らかにした(Trop. Agr. Dev., printing)。また、開花当日の最高最低気温と着果率の関係を詳細に分析し、着果が可能な高温および低温の限界温度を指摘した(Trop. Agr. Dev. 64：41－43，2019)。さらに、授粉後の低夜温による着果不良の起こる温度帯も同様に特定した(熱帯農業研究12： 100－102，2019)。
パッションフルーツと同様に高温による生産抑制が問題となっているチェリモヤでは、雌性器官の高温耐性の低さの問題を解決するため、近縁で高温に耐性があるとされるアテモヤの花粉に注目し、この花粉の高温耐性とともにチェリモヤに受粉した際の高温条件下での結実性および果実品質の評価をおこなったところ、高温耐性は高いものの果実品質はチェリモヤ花粉を用いた場合の方が高いという、キセニアの影響を検出した(Trop. Agr. Dev. 63：87－92)。
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