2016 Fiscal Year Research-status Report
農業用ヒューマンセンシング及び自動農作業・労働負担記録システムの開発
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15K07680
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
佐々木 豊 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (60313508)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヒューマンセンシング / 農作業 / 野生鳥獣駆除作業 / 労働負担評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,農作業支援用の「野外で姿勢,モーション,感性情報などをセンシング出来るヒューマンセンシングシステムの構築とその応用」である.具体的な実施内容は次となる. 1.野外で使用できる簡易・安価なヒューマンセンシングシステムの基礎研究・開発,2.自動農作業・労働負担記録システムの開発
H28年度の研究実施の概要について,1については,基本システムが開発できた.kinect v1センサーで農作業者をトレースできるシステム開発し検証を行った.同様にkinect v2センサーでは野外性能調査を行い,室内実験として感性コミュニケーションを可能とするモーションコントロールシステムを構築した.2については,これまで篤農家の病害検知を想定したシステムの構築を行ってきた.これに加え,通常の農作業のみではなく,共生型農業生産において近年大きな問題となっている野生鳥獣対策に着目し,その駆除作業の労働負担を評価できるよう情報収集とシステム開発の方針を検討した.同様にそのための協力体制の確立と関連研究の実施を行った.継続的な協力・実地検証地域としては,長野県,埼玉県についてフィールドを設定できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
次の開発・評価を計画・実施している. 1.野外で使用できる簡易・安価なヒューマンセンシングシステムの基礎研究・開発 2.自動農作業・労働負担記録システムの開発 1については,基本システムが開発できた.2については,通常の農作業のみではなく,共生型農業生産において近年大きな問題となっている野生鳥獣対策に着目し,その駆除作業の労働負担を評価できるよう情報収集とシステム開発の方針を立てているところである.これについては情報が非常に少なく,これに着目した研究事例もほとんどないため,協力体制の確立と関連研究の実施で時間がかかっている.また,2について,1で構築したシステムでの評価を行っていく必要があるが,システム自身をカスタマイズして構築する必要があり,これが未着手である.
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Strategy for Future Research Activity |
現在着目しているように,共生型農業生産において近年大きな問題となっている野生鳥獣対策は重要と考える.これについては,その労働負担や危険性などは調査・対策が行われていなかった.このため,前年までの調査を継続し,その駆除作業の労働負担を評価できるよう情報収集とシステム開発の方針を立てる. 同時に,kinect v2センサーで骨格情報から労働負担を評価できるシステムの開発を行って,評価が出来るように計画を再設定する.
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Causes of Carryover |
H27年度の研究実施・予算消化が遅れたことが,H28年度の研究実施・予算消化にそのまま影響が出ており,次年度使用額が大きくなってしまった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画の再設定とこれに関連する調査,システムの構築と評価,業績のための作業に早急に対応することとする.
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