2017 Fiscal Year Annual Research Report
Cattle's welfare assessment on the basis of their sleep posture using motion analysis and accelerometer
Project/Area Number |
15K07702
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
二宮 茂 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (40508305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 康成 岐阜大学, 工学部, 教授 (00262957)
深澤 充 東北大学, 農学研究科, 准教授 (70391373)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 乳牛 / 睡眠 / アニマルウェルフェア / 生産性 |
Outline of Annual Research Achievements |
岐阜大学附属の乳牛舎で繋留飼育されているホルスタイン種搾乳牛5頭を供試動物とした。1年を気温の違いから春・夏・秋・冬の4区分に分け、1頭につき1区分最大3日間を観察期間とした。各観察日において、赤外線投光機能付きのccdカメラで供試牛を24時間撮影した。動画を動画解析プログラムにかけ、そのデータを参考に連続記録法により各睡眠姿勢(頭部静止姿勢、頸部脱力姿勢)の開始・終了時刻を記録した。行動記録の時間帯は、朝夕の給餌と搾乳を除いた18:00~翌6:00と10:00~15:00に設定した。乳量は搾乳時の数値を参考にした。その結果、頭部静止姿勢の発現時間は夏区で冬区に比べ有意に短かった。頸部脱力姿勢の発現時間は夏区で秋区と冬区に比べ有意に短かった。各睡眠姿勢と乳量との関係について乳量データの得られた4頭で解析したが、統計学的に有意な相関関係は見られなかった。
北東北地方の12軒の乳牛農家で繋留飼育されているホルスタイン種搾乳牛、各農家5頭ずつ供試した。調査は夏と秋に行い、供試牛に加速度計を24時間装着した。加速度計のデータから頸部脱力姿勢のうち頭部を後ろに反転させ自分の体に接している状態の開始・終了時刻を記録した。その結果、夏の行動発現時間は秋に比べ有意に短かった。また、睡眠姿勢の発現時間と乳中の無脂固形分との間に有意な正の相関(r = 0.72)がみられた。
以上の結果より、暑熱期である夏に各睡眠姿勢の発現時間が短くなることが分かり、ウシのウェルフェアと睡眠姿勢の発現との関係が示唆された。また、ウシの睡眠姿勢の発現と乳量に相関関係は見られなかったが、乳成分との関係が示唆された。
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Research Products
(4 results)