2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of modification mechanism of reproductive regulation focusing on OGR1 family receptor
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15K07772
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
戸村 秀明 明治大学, 農学部, 専任教授 (70217553)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | OGR1ファミリー受容体 / ゴナドトロフ / プロトン / 生殖調節 / 性腺 |
Outline of Annual Research Achievements |
各種生理活性物質に関連する遺伝子欠損マウスなどの変異体の解析から、予期せぬ生理活性物質が生殖機能を調節することが明らかとなりつつある。生殖は、生殖刺激ホルモンや生殖ホルモンによって、視床下部-下垂体-性腺軸に沿って制御される。しかしながらこれらの生理活性物質がどのようにこのメイン経路の制御を調節しているのかに関しては、よくわかっていないのが現状である。本研究では、我々もその発見に関与したOGR1ファミリーがこのメイン経路を調節しているとの仮説を立て、この仮説の検証を試みる。前年度までに、マウスゴナドトロフ細胞株をプロトンで刺激すると遺伝子発現や分泌に影響を及ぼすこと、この細胞株にはOGR1が発現していることを明らかとした。OGR1ファミリーのゴナドトロフ機能への関与をさらに調べるため、マウスゴナドトロフ細胞株からのホルモン分泌を簡易的またリアルタイムに測定できる系の開発と、OGR1のさらなるキャラクタリゼーションを行った。その結果、ガウシアルシフェラーゼを利用すると受容体刺激によるホルモン分泌を経時的、かつ簡便に測定できることを明らかとした。この結果はガウシアルシフェラーゼをホルモン分泌経路の探索スクリーニングに使用できることを示している、またOGR1はプロトン以外に金属によっても活性化されることが報告されたが、本研究でOGR1ファミリーの一員であるGPR4は金属によって活性化されないこと、すなわち金属を用いることにより、プロトン刺激では区別できないOGR1とGPR4を介した応答が区別できることを今回明らかとした。
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