2017 Fiscal Year Annual Research Report
Nucleroprin reporter mice with the genome editing technology for the nuclear pore complex research
Project/Area Number |
15K07780
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
秋山 耕陽 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 特任助教 (20515142)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゲノム編集 / 発生工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度では、CRISPR/Cas9システムを利用することでTmem48_N+AcGFP1マウスおよびTmem48_N+3xFLAGマウスの作出を目指し、下記の研究を計画した。 [実験1]雄のICRマウスに外科的に精管結紮を施すことで精管結紮マウスを作出したのち、雌のICRマウスと交配させることで偽妊娠マウスを用意する。[実験2]過排卵処理を施した雌のC57BL6/jマウスと雄のC3H/Heマウスを交配させ、前核期の受精卵を採取する。平成28年度までに準備したTmem48-guide RNA、Cas9 mRNAおよびドナーベクターであるTmem48_N+AcGFP1ベクターもしくはTmem48_N+3xFLAGベクターをマニュピレーター装置を利用して前核注入法により採取した受精卵に注入する。前核注入した受精卵は、1-2細胞期まで培養し、実験1で用意した偽妊娠マウスの卵管に移植する。その後、自然分娩により産仔を得る。[実験3] 実験2で得られた産仔は、離乳時点で個体識別とともに尾片を採取し、DNAを抽出し、PCRおよび塩基配列を決定することで遺伝子型判定を行うことで目的とするTmem48_N+AcGFP1マウスおよびTmem48_N+3xFLAGマウスを選抜する。 上記の研究計画を実施するためには、実験動物や受精卵の操作を含め、その多くが毎日定時に取扱うことが必要不可欠となるだけでなく、長期の実施期間や多くの試行回数も必要とされることが予想されていたが、本年度は、本来業務が予想以上に時間を要しただけでなく、実験動物や受精卵を取扱うことが求められる時間帯と重複することが多かったため、当初に予定していた研究成果を得ることができなかった。研究期間の延長も検討していたが、平成29年度末で退職となったため、もう一年延長して研究を実施することもできなかった。
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