2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of high efficient synthesis method of selenium neucleosides and its application
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15K07856
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
纐纈 守 岐阜大学, 工学部, 教授 (50178208)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アミノ酸 / セレニウム / セレン導入試薬 / 保護基 / セレノグルタチオン / セレノシステイン |
Outline of Annual Research Achievements |
セレノシステインは、21番目のアミノ酸と呼ばれ、生体内において抗酸化作用に寄与するグルタチオンペルオキシダーゼの活性中心であり、老化や生活習慣病の予防に有用であると報告されている。また、グルタチオンペルオキシダーゼは生体内のグルタチオンを補酵素として、活性酸素の無毒化に寄与している。 我々はトリメチルシリルエチル基をセレン原子の保護基として用い、フッ化テトラブチルアンモニウム (TBAF) によって活性化させることでセレノラートアニオンを発生させ、このセレノラートアニオンと求電子剤とのSN2反応によって効果的にセレン導入が行える方法を見出している。本年度、この手法をアミノ酸合成に活用することで各種セレノシステイン誘導体、セレノグルタチオン誘導体の効率的な合成法を確立した。 トリメチルシリルエチルジセレニドと水素化ホウ素ナトリウムを用いた方法により高収率でセレノシスチンを与えた。トリメチルシリルエチルセレノシステインと天然型アミノ酸 (グリシン, L-アラニン, L-バリン) との脱水縮合反応、セレン原子のアルキル化、両末端の脱保護に成功しセレノシステイン誘導体含有ジペプチドを得た。グルタチオンのセレノミミックであるセレノグルタチオンのSeアルキル化誘導体をSeアルキル化セレノシステイニルグリシンとグルタミン酸との脱水縮合反応、両末端の脱保護を行うことにより得た。これらの研究内容は、Tetrahedron, 73 (42), 6085-6091 (2017)に報告した。
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Research Products
(1 results)