2017 Fiscal Year Annual Research Report
Preparaion of Novel Anticancer Agents based on Isoquinoline Marine Natural Products
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15K07873
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
齋藤 直樹 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (80142545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 真也 明治薬科大学, 薬学部, 助手 (10632739)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 海洋天然物 / 全合成 / 化学変換 / 抗腫瘍活性 / 構造活性相関 / テトラヒドロイソキノリン / ラジカル反応 / 反応機構 |
Outline of Annual Research Achievements |
①青色海綿由来レニエラマイシンMの接触還元により得られるロイコレニエラマイシンMの5位選択的アシル化により各種エステル誘導体(18種)の合成に成功し、その肺がん細胞に対する殺細胞活性を測定した結果、これまでで最強の活性を示す化合物を見出した(J. Nat. Prod., 2017, 80, 1541-1547)。②この結果を踏まえて、新たに5位シンナモイルエステル誘導体を合成し、その肺がん細胞に対する生物活性を検定したところ、この化合物がアポトーシスの誘発を促進するいくつかの酵素に作用することを突き止めた(Antcancer Res., 2017, 37, 6259-6267)。③すでにレニエラマイシン海洋天然物やサフラマイシン抗生物質に共通するCDE環モデル化合物の合成を達成してきたが、いずれもラセミ体であったので、L-アラニンを原料とするキラルプール法、及びキラル触媒を用いる不斉誘導を鍵反応とする合成経路の開発に成功した(Heterocycles, 印刷中、DOI: 10.3987/COM-18-S(T)88)。現在、各種キラルモデル化合物の合成と構造活性相関研究を展開している、④メトキシ-p-キノンの光照射による対応する1,3-ジオキサシクロペンタン環が縮環したフェノールへの変換について、照射する光の波長、濃度、溶媒などについて詳細に検討し、最適条件を追究した。合わせて本変換の反応機構を提出した。天然物の変換への適用を合わせて投稿準備中である。⑤レニエラマイシン系海洋天然物の微量成分全合成による安定供給手段の開発を目的として、全合成研究を展開し、いくつかの側鎖の官能基変換を残す段階まで到達した。
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Research Products
(19 results)