2015 Fiscal Year Research-status Report
薬用食品から高インスリン血症の改善を機序とする生活習慣病改善作用成分の探索
Project/Area Number |
15K08009
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
二宮 清文 近畿大学, 薬学総合研究所, 講師 (10434862)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 糖尿病 / インスリン / 脂肪肝 / 耐糖能 / 肥満症 / インスリン抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,糖尿病の発症前,肥満時に観察される高インスリン血症を改善することにより,過度の肥満,種々生活習慣病の予防・改善に寄与する物質を探索することを目的とする.本研究の初年度の成果としては,生薬「コウズク」から,フェニルプロパノイド成分の一部にマウスにおいて,肝中性脂肪含量の低減と耐糖能の改善を見いだし,日本生薬学会第62回年会などで報告している.今後,化合物の確保ができ次第,長期投与時における,インスリン分泌に与える影響などを検討していく予定である.さらに,ブラジル生薬である Carapa guianensis より得たリモノイド成分に肝細胞内中性脂肪低減作用を見いだし,既に報告している (Tetrahedron, 71, 2753-2760 (2015)).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vitro の実験のみでなく, in vivo の試験においても有効な化合物を見いだしており,研究期間が3年の研究課題としては,概ね順調であると判断出来る.
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Strategy for Future Research Activity |
現在,新たに生薬抽出物の一部に,in vitro 試験において,これまで試験した中で,最も強い肝細胞内中性脂肪低減作用を見いだしており,現在,含有成分の精査を遂行するとともに,活性本体の特定を進めている段階である.In vivo での有効性を確認するとともに,創薬シードとしての可能性を検討していく.
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Carapanolides M-S from seeds of andiroba (Carapa guianensis, Meliaceae) and triglyceride metabolism-promoting activity in high glucose-pretreated HepG2 cells2015
Author(s)
Takanoibu Inoue, Yuuki Matsui, Takashi Kikuchi, Takeshi Yamada, Yasuko In, Osamu Muraoka, Chie Sakai, Kiyofumi Ninomiya, Toshio Morikawa, Reiko Tanaka
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Journal Title
Tetrahedron
Volume: 71
Pages: 2753-2760
DOI
Peer Reviewed
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