2015 Fiscal Year Research-status Report
体内時計機構を利用し乳癌幹細胞の動態を制御する、 新規癌治療法の開発
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15K08098
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松永 直哉 (門田直哉) 九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (10432915)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 体内時計 / 癌 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、“体内時計機構をコントローラーとして乳癌幹細胞の動態を制御し、さらにトリプルネガティブをポジティブに細胞を変容させて増殖抑制、治療効果改善を狙う革新的な治療法開発を行うことである。 各年度の実験目標を下記に示す。(平成27年度)時計遺伝子過剰発現させた乳癌幹細胞の解析実験1-1;次世代シーケンサーを用いた時計遺伝子過剰発現乳癌幹細胞(CLOCK-4T1)の網羅的遺伝子発現制御機構の解析(Chip-シークエンス解析)これまでに乳癌幹細胞に時計遺伝子を安定過剰発現させた細胞株(CLOCK-4T1)を作製している。本細胞を用い、解析した結果、CLOCKをコントロールする新規の分子機構を発見した。実験1-2; ステム性低下およびトリプルポジティブに変容させる因子の同定とCLOCKによる発現制御機構の解明トリプルネガティブ因子(ER、PGR、HER2)のプロモーター領域におけるCLOCKの影響を解析した。その結果、ERのプロモーターにCLOCKが結合する可能性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大規模解析に時間がかかったため。しかし、解析が終わり新規の癌幹細胞の同定にいたっている。
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Strategy for Future Research Activity |
(平成28年度)乳癌移植モデルマウスを用いた、癌幹細胞の動態制御 (平成29年度)乳癌幹細胞の動態を制御する新規抗癌剤のスクリーニングと評価
以上の計画を実施し、本研究の目的である、“体内時計機構をコントローラーとして乳癌幹細胞の動態を制御し、さらにトリプルネガティブをポジティブに細胞を変容させて増殖抑制、治療効果改善を狙う革新的な治療法開発を行う。
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Research Products
(1 results)