2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative studies on the usefulness of over-the-counter drugs
Project/Area Number |
15K08123
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
本屋 敏郎 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (60166345)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 一般用医薬品 / 頭痛 / アレルギー性鼻炎 / 効果 / 満足度 / 比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭痛用及びアレルギー性鼻炎用一般用医薬品(OTC薬)の有用性について、比較検討を行った。 1.頭痛用OTC薬について:痛みの強度は100 mm のVAS Scale法によって測定した。調査対象者は98名であり、記載不備等の症例を除外した87例を解析対象とした。全解析対象者の服薬前の痛み強度は65.1±16.9(平均±SD)であり、服用前と服用後30分~6時間との間には有為な痛み強度の減少が認められた。鎮痛成分としてロキソプロフェン群(56例)、イブプロフェン群(17例)、アスピリンおよびアセトアミノフェン+エテンザミド群(13例)間の鎮痛効果および使用者満足度を比較した結果、効果および満足度とも3群間に有意な差は認められなかった。またロキソニンS群(37例)とイブA群(10例)との間にも、鎮痛効果および満足度に有為な差は認められなかった。 2.アレルギー性鼻炎用OTC薬について:効果は鼻水、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目に関する5段階評価(0:症状なし、1:軽い、2:やや重い、3:重い、4:非常に重い)を薬剤使用前、使用開始日、開始後3,5,7日に実施する方法で行った。全調査対象者は83名であり、記載不備等の症例を除外した42例を解析対象とした。そのうちアレグラFX群(A群:22例)とクロルフェニラミン含有薬剤群(C群:10例)について見たところ、A群およびC群共に、内服後、鼻・目の症状スコアを有意に低下させ、1日目より効果を発揮していることが分かった。但し2群間に、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみに対する効果の差はみられなかった。使用者の満足度に関しても有意な差は見られなかった。不快作用の経験においては、有意差は見られかったが、C郡の方がやや多い傾向がみられた。
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