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2015 Fiscal Year Research-status Report

APC蛋白質のC末端に由来する多彩な生理機能とその異常

Research Project

Project/Area Number 15K08132
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

千田 隆夫  岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10187875)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 東 華岳  産業医科大学, 医学部, 教授 (20273146) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
KeywordsAPC / 歩行 / 腸上皮 / パネート細胞 / 杯細胞
Outline of Annual Research Achievements

1.行動観察で、APC1638Tマウスの異常歩行が疑われたため、APC1638Tマウス5匹とWildマウス5匹の歩行解析を行った。透明のトレッドミル上でマウスを歩かせて下から高速カメラで撮影(135frames/s)した。DigiGait小動物用歩行解析システム(Mouse Specifics,Inc.)を用いて歩行解析を行った。対角線上の立脚位置の角度、ストライド時間、スタンス時間、スイング時間、ブレーキング時間、推進時間、各時間の割合、歩幅、足底の角度の各パラメータを使用し比較検討を行ったが、現在のところ有意な違いは認められていない。
2.APC1638Tマウスの腸上皮細胞分化と細胞動態の解析の一環として、杯細胞とパネート細胞の数と腸上皮内における位置を検索した。ホルマリン固定腸切片を用い、杯細胞の検出にはPAS染色を、パネート細胞の検出にはフロキシン/タートラジン染色を用いた。野生型マウスに比べてAPC1638Tマウスでは、杯細胞、パネート細胞共その数が優位に多かった。APC1638Tマウスでのパネート細胞の位置は、野生型に比べて、腸陰窩のより上方にまで分布していた。さらに、腸上皮細胞の移動速度を比較するために、マウスにBrdUを投与し、24時間後に腸切片を作成して、抗BrdU抗体で染色した。野生型に比べてAPC1638Tマウスでは、BrdU陽性腸上皮細胞はより高位(絨毛先端に近い方)に位置していた。つまり、腸上皮細胞の移動速度が速くなっていることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成27年度の研究計画では、1.歩行の四肢間協調性の解析、と2.腸上皮の細胞分化と細胞動態の解析を行う予定であった。予定通り、これらの解析を実施した。計画では、さらに、3.骨形成と骨吸収の動態解析、も行う計画であったが、担当予定の研究分担者が異動によって研究組織から外れたため、実施できなかった。

Strategy for Future Research Activity

1.歩行解析については、高速カメラで撮影した写真より足底の接地時間を詳細に算出し、四肢の遊脚相と立脚相の位相性などを解析していく予定である。
2.腸上皮細胞分化と細胞動態の解析については、腸内分泌細胞の数と腸上皮内における位置を検索する予定である。腸内分泌細胞の検出は抗セロトニン抗体による免疫組織化学法を用いる。さらに、腸上皮の剥離に密接に関係するアポトーシスをTUNEL法で検索する。

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Published: 2017-01-06  

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