2016 Fiscal Year Research-status Report
Functional analyses of novel genes by incorporating bioinformatics into conventional methods
Project/Area Number |
15K08148
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
増田 知之 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70372828)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 軸索ガイダンス / 細胞分化・組織形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは,新規長鎖遺伝子 (mF1とmF2) がコードする分泌型タンパク質が,脊髄神経節(DRG)の軸索を誘引もしくは反発することを見出したが,そのタンパク質のどのドメインが,軸索ガイド機能において中心的な役割を果たしているか分かっていない. そこで機能部位を明らかにするために,バイオインフォマティクス解析データをもとにして,機能ドメインの可能性のある部分を抽出した.次にそのドメインをコードする遺伝子にワンポイントミューテーションを導入した欠損体を作製した.現在,その欠損体を発現させたHEK細胞とDRGを共培養し,DRG軸索の挙動 (誘引・反発) を解析する準備を進めている. また,mF1とmF2のコードする分子は共に分泌型なので,神経細胞表面に存在する膜タンパク型受容体を介して,神経細胞にシグナル伝達を行っていると考えられる.しかしながら,どのような膜タンパク質が受容体としてシグナル伝達を担っているか全く判っていない. そこでmF1・mF2の受容体を明らかにするため,申請者らが新たに開発した遺伝子の機能予測解析法を活用した.まず予測ソフトが算出したmF1・mF2各々と相互作用する膜型タンパク質の中から,発生期のマウスDRGに発現する可能性のある分子を20個ほど選抜した.続いて,in situハイブリダイゼーション法にて発生期のDRGにおける各分子の発現を調べるため,各々の膜型分子をコードする遺伝子のcRNAプローブを作製中である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予測していなかった事態が発生したため,実験の進行に大幅な遅れが生じ,計画全体の見直しが必要となった.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に書いた年次計画に大幅な遅れが生じている.現状では平成28年度の計画書に記載した内容を平成29年度に実施するしかないが,可能な限り遅れを取り戻して研究を進めたい.
|
Causes of Carryover |
当初予定していた機器・消耗品の購入の一部を凍結させ,次年度以降に回さざるをえず,その結果として次年度使用額が発生した.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
状況が整い次第,次年度使用額を用い,必要なものから順次購入を進める予定である.
|
Research Products
(5 results)