2015 Fiscal Year Research-status Report
酸化ストレス防御機能マスタースイッチとしてのmicroRNAに関する研究
Project/Area Number |
15K08244
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
中木 敏夫 帝京大学, 医学部, 教授 (30164148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 晃治 帝京大学, 医学部, 准教授 (00420943)
押鐘 浩之 帝京大学, 医学部, 助教 (10727283)
松村 暢子 帝京大学, 医学部, 助教 (30317698)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | microRNA-96-5p |
Outline of Annual Research Achievements |
神経細胞内グルタチオン量の維持にとって必須であるEAAC1は細胞形質膜に発現しており、microRNA-96-5p およびGTRAPによって抑制されている。さらにGTRAPもmicroRNA-96-5pによって制御されていることが判明した。しかし、GTRAPの遺伝子には、その塩基配列から判断する限りはmicroRNA-96-5pの結合部位がない。したがって、microRNA-96-5pは別のタンパク質を介してGTRAPの発現量を制御している可能性が高いと考えられた。GTRAP遺伝子の3’非翻訳領域に結合するタンパク質を磁気ビオチン・アビジンによってスクリーニングした。ビオチン・アビジン系のみでも非特異的なバンドが極めて大量に現れた。一次元電気泳動によりGTRAPの3’非翻訳領域の有無によって差がある数本のバンドを確認した。一次元による展開であるため、1本のバンド中には多くの種類のタンパク質が含まれることになりこの中から目的のタンパク質を決定するためには理論的アルゴリズムを構築することが難しいと予想された。ともかくもこれらのバンドを回収してTOF-MASSによるタンパク質のアミノ酸分析からタンパク質候補を推定することを試みた。しかし、TOF-MASSによる理論的候補となるタンパク質が非常に多岐にわたり、さらに結果が確率で表現されるため、さらに候補を絞り込む作業は難航を極めることが予想された。進めるための理論的根拠として、神経機能および酸化ストレスへの関連性、およびmicroRNA-96-5pの結合部位の有無等を検討することにより、最終候補を絞り込む段階まで進んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
候補可能性タンパク質が多いことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通りの方針で進める。
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Causes of Carryover |
スクリーニングの結果、候補タンパク質が多いため次年度にも同様の研究内容を実施するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品のみに使用する。
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Research Products
(1 results)