2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of cellular signal transduction by novel immunological factor
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15K08259
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
及川 大輔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20455330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 文稔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00212069)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | LRBA / IFN経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
LRBAはBEACH(Beige and Chediak-Higashi)ファミリーに属する約320kDaの巨大タンパク質で、B細胞機能異常を伴う免疫不全症の一つであるCVID(分類不能型免疫不全症; Common variable immunodeficiency)の原因遺伝子として報告され、さらには、CTLA4タンパク質を制御しアバタセプト(CTLA4-Ig)に対する治療効果に影響を示すことが明らかにされるなど、現在、大きな注目を集める新規の免疫制御因子である。 本研究では、申請者が独自に見出したLRBAの生理機能として「IFN経路の制御」に着目して解析を進めている。申請者のこれまでの研究から、LRBAがIFN経路を抑制的に制御することが示唆されていた。しかしながら、その実験の多くがpolyI:CやpolyA:Tなどのモデル基質を用いたものであり、実際にRNAウイルスやDNAウイルスを感染させた際の応答性の評価が必要であった。そこで最終年度、広島大学との共同研究により、LRBA-KO細胞にRNAウイルスの一種であるセンダイウイルス(SeV)を感染させ、IFN経路の応答性を評価した。その結果、SeV感染に伴うIFNbの分泌が、LRBA-KO細胞において大きく亢進することが新たに見出された。また、免疫沈降法などによりLRBAの新規結合因子の同定に成功し、さらに、それらに脱リン酸化酵素をリクルートすることで、シグナル伝達を負に制御する可能性を見出した。また、LRBAと非常によく似たドメイン構造を有し、脳特異的に発現しているNBEA (Neurobeachin)も、同様の機能を有する可能性を見出した。 今後、これらの知見を精査しさらにブラッシュアップさせ、研究論文の発表へと繋げて行きたい。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] In-frame Val216-Ser217 deletion of KIT in mild piebaldism causes aberrant secretion and SCF response.2018
Author(s)
Hattori M, Ishikawa O, Oikawa D, Amano H, Yasuda M, Kaira K, Ishida-Yamamoto A, Nakano H, Sawamura D, Terawaki S, Wakamatsu K, Tokunaga F, Shimizu A.
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Journal Title
J Dermatol Sci.
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed
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