2016 Fiscal Year Research-status Report
上皮細胞におけるトリセルラージャンクションの構築機構とその役割
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15K08269
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小田 裕香子 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (70452498)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 上皮細胞 / バリア / ジャンクション |
Outline of Annual Research Achievements |
上皮組織のバリア機能はタイトジャンクションと呼ばれる細胞間接着装置によって担われる。3つの細胞が集まる “トリセルラージャンクション”の構築機構に関しては不明な点が多い。研究代表者らはこれまでに、上皮細胞のトリセルラージャンクション構築において重要な役割を果たすAngulin familyを同定し、報告してきた(Masuda et al, JCS 2011, Higashi et al, JCS 2013)。本研究では、LSR /Angulin-1のトリセルラージャンクション局在化機構の解明を目指している。 昨年度はLSR/Angulin-1の翻訳後修飾酵素の候補分子を同定し、抗体を作成した。今年度は、その候補分子が細胞内でLSR/Angulin-1のトリセルラージャンクション局在化に関与するかを検討した。共同研究より、候補分子のノックアウト細胞の樹立を試み、株の樹立に成功した。その細胞を用い機能解析を行ったところ、同分子は機能が重複する分子が相当数存在することがわかった。また、放射性物質の代謝ラベル実験により、LSR/Angulin-1が細胞内において確かに翻訳後修飾されていることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H28年度は、研究代表者の産休・育休により、研究従事期間が3か月間であった。また、共同研究により翻訳後修飾酵素の解析を行ったところ、当初の予想に反して同遺伝子は相当に重複があり、解析が容易ではないことが判明した。このため、当初の予定よりもやや遅れた進捗状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
翻訳後修飾に関わる分子の制御が複雑で、解析が容易ではないことが判明した。翻訳後修飾酵素に関して詳細な機序の解明は困難であると判断し、今後は、翻訳後修飾酵素の阻害剤を用いた解析、およびトリセルラージャンクションに局在できないLSR/Angulin-1の変異体を用いた解析を追加し、論文として纏めることを目指す。
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Causes of Carryover |
研究代表者の出産に伴い、産休・育休を取得したため、2016年5月~2017年1月は研究活動を休止した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度の論文投稿を目指し、追加で行う予定の実験の物品費・学会発表のための旅費・論文校閲費用・論文出版費用として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)