2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis for expression of miRNA in the patients with Schistosomiasis liver fibrosis.
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15K08445
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
菊池 三穂子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (40336186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 真二郎 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (70294915)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 住血吸虫症 / 肝線維化症 / miRNA / バイオマーカー / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス(C57BL/6, BALB/c)にマンソン住血吸虫、日本住血吸虫を感染させ、2か月後(急性期)に血清を採取した。この血清からmiRNAを抽出し、血清miRNAパネルを用いて発現プロファイルを作成した。この結果、日本住血吸虫感染マウスでは、miR-122, miR-21 などの miRNAが上昇することがわかった。これらのmiRNA はサイトカインの1種であるIL-13の発現に関わるとされており、これまでにも報告のある肝線維化症の重症化因子としてIL-13が関与する事が改めて示された結果となった。 日本住血吸虫とマンソン住血吸虫では、ヒトと同様にマウスでも肝線維化の病態に大きな差があることが明らかであった。血清miRNAパネルを用いて発現プロファイルを解析した結果、日本住血吸虫感染マウスでは、miR-182, miR23bなどのmiRNAの発現量が下がり、miR-122, miR-21 などの miRNAの発現量が上昇することがわかった。マンソン住血吸虫感染マウスでは、肝線維化の症状が弱かったのが原因で、増減の変化を示すようなmiRNAが観察できなかったのではないかと推察されたため、感染強度や、感染期間を長くするなどの検討を行い、肝線維化症状の重篤なマウスモデルを作成する事にした。軽度、中等度、重篤な症状を示すマウスモデルを作成し血清中miRNAのプロファイルを観察したが、日本住血吸虫と同じ動態を示したのはmiR-21のみで、すでに、肝線維化症と関連がある事が報告されている。また、フィリピンの日本住血吸虫性肝線維化症患者から得た血清中miRNAの解析では、個人差が大きい事がわかった。今後、マウスモデルで確認された事象をヒトで解析することにより、肝線維化症の増悪をmiRNAをバイオマーカーとして診断可能であるかを検討する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Characterization of Schistosoma japonicum CP1412 protein as a novel member of the ribonuclease T2 molecule family with immune regulatory function.2017
Author(s)
Ke XD, Shen S, Song LJ, Yu CX, Kikuchi M, Hirayama K, Gao H, Wang J, Yin X, Yao Y, Liu Q, Zhou W
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Journal Title
Parasites & Vectors
Volume: 10(1):89
Pages: 89
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Spatial distribution and risk factors of Schistosoma haematobium and hookworm infections among schoolchildren in Kwale, Kenya2017
Author(s)
Chadeka EA, Nagi S, Sunahara T, Cheruiyot NB, Bahati F, Ozeki Y, Inoue M, Osada-Oka M, Okabe M, Hirayama Y, Changoma M, Adachi K, Mwende F, Kikuchi M, Nakamura R, Kalenda YDJ, Kaneko S, Hirayama K, Shimada M, Ichinose Y, Njenga SM, Matsumoto S, Hamano S.
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Journal Title
PLoS Negl Trop Dis.
Volume: 1;11(9)
Pages: e0005872
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research