2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K08473
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
藤本 修平 東海大学, 医学部, 教授 (90241869)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 薬剤耐性菌 / 広域拡散 / 可視化 / コンピュータ / JANIS / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 応募者の施設(東海大学医学部)において、疫学研究倫理審査を受審し承認された(臨審委(受)第15R-038号)。 ② 研究用データの保管、保全、安全確保の措置を講じるサーバー(ワークステーション)の設置、セキュリティールーターによる隔離、セキュリティーソフトウェアの導入、隔離されたネットワーク内のネットワーク接続ハードディスク装置の設置を行った。 ③ 厚生労働大臣に対してJANIS検査部門データ(調査票情報)の研究目的での提供申請を行い、提供行う通知を受けた(厚生労働省発医政1110第1号:平成27年度分)。年度ごとのため、平成28年度度について申請を行い、提供を行う通知を受けた(厚生労働省発医政0308第8号:平成28年度分) ④ 受け入れたデータを解析対象部分だけ取り出し、一旦、CSVファイルに変換し蓄積した。 ⑤ データ処理について、学外の研究者と討議した。完全グラフの高速検索については、研究者がすでに開発した方法の改良に止まったが、統計的に有意義な集積のあった菌株だけを対象として2次元キャリアマップを作成する方法を検討し、Super-2DCMとして開発することにした。完全グラフの検索法については引き続き検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に沿って、ほぼ順調に進捗している。 当初考えていなかった方法(Super-2DCM)について実現可能性が確認できた一方、完全グラフの検索法については、改良に止まった。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、 ① データベースの構築 / ② アルゴリズム作成の継続 / ③ 構築したデータベースを利用したアルゴリズムの検証 ④ 処理したデータを見える化する方法の検討 / ⑤ 連携して拡散している(同じ遺伝子担体上にある可能性がある)耐性を耐性度の尺度に応用する方法の検討 / ⑥ 出力例の作成 を行う。アルゴリズムについては、"Super-2DCM"だけでなく、連携して拡散している耐性をを効率的に見出すため、現在進んでいない、完全グラフの高速検索法について引き続いて検討する。見える化についても、2DCMでは限界があるため、多くの菌株をより効果的に可視化する方法を引き続き検討する。
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Causes of Carryover |
米国での研究成果発表と意見交換を予定していたが、他の業務との兼ね合いで、学会参加が出来なくなったため、旅費に余剰が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文発表に掛かる経費に充てる予定。
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