2017 Fiscal Year Annual Research Report
Anti-Inflienza drug screening targetted by cap-snatching mechanism
Project/Area Number |
15K08502
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴垣 芳夫 北里大学, 薬学部, 講師 (90235565)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | キャップスナッチング / 抗インフルエンザ薬 / リード化合物スクリーニング / キャップ構造 / インフルエンザ転写反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.新規創薬候補化合物の探索 平成29年度中に、構造決定のされた精製化合物ライブラリーより得られた7種類の化合物の精製とCap-snatching反応阻害活性の再評価、細胞毒性や阻害活性の特異性、in vivo におけるウイルス増殖阻害活性などについておおむね結論が出た。精製化合物のうちの一つ、BN0024は、in vitro における活性は低いものの培養細胞におけるインフルエンザウイルス増殖阻害活性は、非常に高くcap-snatching 以外の抗インフルエンザの作用機構が示唆された。細胞毒性については、精製化合物が少ないため高濃度アッセイはできていないが、有効濃度が低くなった分、安全性は大きくなったと考えられる。この化合物については、さらに解析を進める。 2.候補化合物の同定と構造決定と作用機作の解析 現在までにCap-snatching反応阻害活性が認められた試料について、阻害活性物質の精製を行い、阻害活性の特異性、in vivo におけるウイルス増殖阻害活性を調べた。これまでに、約10種類の候補化合物が再培養によって阻害活性が得られており、精製の準備を進めている段階である。 今年、2月に塩野義からcap-snatching 反応をターゲットとした、抗インフルエンザ薬、ゾフルーザが上梓された。作用点は同じであるが、ゾフルーザとは異なる構造をBN0024は持っているため、新たな抗インフルエンザ薬になりうると考えている。今後、スクリーニングによって新たな候補化合物が同定されれば、ゾフルーザとは作用点の異なる抗インフルエンザ薬の開発につながるものと考えられる。
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Research Products
(2 results)