2016 Fiscal Year Research-status Report
5-アミノレブリン酸を用いた抗がん剤誘発腎障害に対する新規予防法の開発
Project/Area Number |
15K08604
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
山辻 知樹 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (40379730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猶本 良夫 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00237190)
高岡 宗徳 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50548568)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 5-アミノレブリン酸(ALA) |
Outline of Annual Research Achievements |
【臨床試験:新規腎障害予防補助法としてのALAの安全性の確立】本臨床試験は、ショートハイドレーション法を用いたS-1+CDDP療法に5-アミノレブリン酸(ALA)を併用し、腎障害予防補助法としてのALAの安全性を示す(川崎医科大学倫理委員会承認001847号)。ショートハイドレーションにより得た安全性に加えて、ALA群においてシスプラチン治療前後の腎機能障害をはじめとした有害事象発生率に差が無いことを示す。S-1+シスプラチン+ALA併用;S-1をday1から21日間投与、CDDP 60 mg/㎡をday8に投与。5-ALA 1回100 mgを朝昼晩3回内服。CDDP投与4日前のday4からCDDP投与日(day8)を含めてday16まで内服。S-1はday1から21日間連日経口投与。2週間の休薬期間を含め5週を1コースとし、2コース目以降実施基準をみたす症例についてS-1+CDDP+ALA療法のShort hydrationを行う。倫理委員会承認を受けて症例登録を開始した。現在ALA投与による明らかな有害事象は報告されていない。本年度も引き続き症例登録を推進していく予定である。 【非臨床試験:ALAによるシスプラチン腎障害の抑制効果の検証】ラット腎障害モデルに対して、大量補液とALA投与が同様の病理学的機序でラットモデルにおいて腎障害を防止し得るかどうかを検索する。シスプラチンを腹腔内投与したラットをコントロール群、ハイドレーション群、ALA投与群の3群に分けるが、本年度は各群の条件設定に引き続き、非臨床試験における有害事象の定量化とその解析手技の確定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、症例登録を開始した。同意書を取得し、実施基準をみたす症例に対して、S-1+CDDP+ALA療法のショートハイドレーション法を開始している。試験中止を検討するようなALAによる明らかな有害事象は報告されていない。
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Strategy for Future Research Activity |
川崎医科大学倫理委員会承認をうけ、初年度は安全性を重視して主幹施設である川崎医科大学附属川崎病院で症例登録とプロトコル治療を開始したが、本年度以降は多施設共同研究として、切除不能または再発胃癌患者に対するショートハイドレーション法を用いたS-1+CDDPの認容性試験に参加している他施設に本試験の参加を募り、早期に目標症例数の達成を目指す。非臨床試験においては、ラット腎障害モデルに対して、大量補液とALA投与が同様の病理学的機序でラットモデルにおいて腎障害を防止し得るかどうかを検索するため、早急に基礎データの解析を進める。
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Causes of Carryover |
多施設共同研究を進めるため、昨年度は他施設でのプロトコル説明、連絡、打ち合わせに 関わる交通費や消耗品等の経費が必要となる予定であったが、参加施設の倫理委員会申請 に数か月の期間を要することが判明したため、当該経費を使用しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は多施設共同試験として症例登録、解析、連絡および調整に関わる費用がさらに必要となる。また、非臨床試験の遂行のために実験動物購入費および試薬の購入費用が必要となる。あわせて研究成果発表にあたり旅費等も必要となる予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] 食道癌術後再建胃管癌の診断および治療法の検討( Cases of Carcinoma in the Reconstructed Gastric Tube Following Esophagectomy for Esophageal Cancer).2016
Author(s)
山辻知樹,吉田将和,石田尚正,櫻井早也佳,湯川拓郎,平林葉子,高岡宗徳,深澤拓也,林次郎,吉田和弘,繁光薫,中島一毅,浦上淳,森田一郎,杭ノ瀬昌彦,末廣満彦,物部泰昌,春間賢,河本博文,猶本良夫
Organizer
第92回日本消化器内視鏡学会総会
Place of Presentation
神戸コンベンションセンター,神戸
Year and Date
2016-11-05 – 2016-11-05