2017 Fiscal Year Annual Research Report
キュレーションと翻訳後修飾を鍵としたIGTニューロパチーの早期診断法の確立
Project/Area Number |
15K08620
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大林 光念 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90361899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田崎 雅義 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (50613402)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 耐糖能異常ニューロパチ / キュレーション / 蛋白質の翻訳後修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国に500万人以上の患者を抱える耐糖能異常(Impaired glucose tolerance: IGT)ニューロパチーだが、その成因や進行パターン、そして point of no return については依然十分解明されておらず、その候補こそ数多く提唱されているものの、際立って有用な 指標のない現状では、早期診断、早期治療も容易でない。本研究では、「真に臨床で有用なIGTニューロパチーの早期診断基準」を確立することを最終目標としている。本目標を達成するための具体的な手法の軸は、1.IGT患者情報のキュレーションと、2.蛋白質の翻訳後修飾に着目し、イメージング質量分析法を駆使した病態解析、および診断指標の探索である。 本研究は、当初4年計画であったが、予定より少し早い3年目(平成29年度)の時点で、「尿中ミオイノシトール+ Aδ線維特異的痛覚閾値+血管運動神経機能(=C線維機能)の評価がIGTニューロパチーの早期診断の核となる」ことが判明した。しかしその一方で、同研究を遂行する過程において、①耐糖能異常に伴う小径線維については、神経伝達物質から見た線維種によって障害度・障害時期の差があるのでは?、②耐糖能異常ニューロパチーの発症には「酸化ストレス」の関与がより強いのでは?③耐糖能異常に伴うニューロパチーにおいても臨床症状の出現、進行に 中枢神経系が関与している可能性が高いのでは?④我々が考案した尿中ミオイノシトール+Aδ線維特異的痛覚閾値+血管運動神経機能(=C線維機能)の評価から、準境界型(75g-OGTT後1時間での血糖値が180 mg/dL以上)の患者の一部でも小径線維障害が存在する(=「準境界型ニューロパチー」という新たな疾患概念を提唱できる)のでは?、という4つの新たな問いもまた芽生えた。これらについては、次期科研費(課題番号18K07452)で解決していく。
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[Journal Article] Genetic and clinical characteristics of hereditary transthyretin amyloidosis in endemic and non-endemic areas: experience from a single-referral center in Japan.2018
Author(s)
Yamashita T, Ueda M, Misumi Y, Masuda T, Nomura T, Tasaki M, Takamatsu K, Sasada K, Obayashi K, Matsui H, Ando Y.
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Journal Title
J Neurol
Volume: 265
Pages: 134-140
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Early skin denervation in hereditary and iatrogenic transthyretin amyloid neuropathy.2017
Author(s)
Masuda T, Ueda M, Suenaga G, Misumi Y, Tasaki M, Izaki A, Yanagisawa Y, Inoue Y, Motokawa H, Matsumoto S, Mizukami M, Arimura A, Deguchi T, Nishio Y, Yamashita T, Inomata Y, Obayashi K, Ando Y.
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Journal Title
Neurology
Volume: 88
Pages: 2192-2197
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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