2016 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病における網膜イメージングの有用性に関する基盤研究
Project/Area Number |
15K08622
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
高橋 一司 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80236265)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 正紀 埼玉医科大学, 医学部, 客員教授 (70283687) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | パーキンソン病 / 網膜 / 光干渉断層計 / 診断的画像バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、本学の眼科との共同の臨床研究プロジェクトであり、当科通院中のパーキンソン病患者とその家族(健常対照群)を対象として、実施を予定していた。 当初、本研究は、当科の外来通院中の患者でも実施可能と考えられたが、本研究への参加に関するインフォームドコンセントに十分な時間をかける必要がある点、また神経内科的な症状評価や眼科にての諸検査の所要時間の観点から、むしろ当院の入院患者を対象とした実施が現実的と考えられた。 そこで本年度は、当院のパーキンソン病患者の入院に関する後方向視的検討を予定し、本研究の基礎データとするべく検討を行なった。当院パーキンソン病患者の入院の原因や入院した診療科などの患者情報に関して詳細な検討を加え、国内外への学会発表の実績を上げた。対象は、2013年1月から2015年9月までの当院の全診療科入院患者(主病名・副病名がパーキンソン病(ICD-10-CM G20))全150例(平均年齢:71 ± 10歳;平均 ± 標準偏差)で、神経内科以外の診療科へ入院した症例も74例認められた。そのため、当科以外の診療科へ入院している患者も対象と考え、院内で広く患者登録を推進させる必要性が想定された。 その一方、未だ当院眼科の診療体制における、本共同研究の位置付け(実際の検査の施行や検査可能な患者数の件など)に関しては、準備段階にあり、患者の検査・登録は、未実施の状況に留まっていた。さらに平成29年1月31日付で、研究分担者 板谷が埼玉医科大学を退職し、共同研究環境の維持ができなくなった(科研費応募資格は有するが、連携が困難となった)。本研究は、分担者の専門的アドバイスを得てソフトウェアの開発を前提としていたが、同分野に精通する研究分担者の調整がつかず、研究の進捗が見込めなくなった。そのため、本研究の廃止の申請を行い、平成29年3月16日付にて廃止承認の通知を受領した。
|