2017 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of hemoxygenase-1 (HO-1) on the treatment outocome after bone marrow transplantation and the possibility of HO-1 as a new therapeutic target
Project/Area Number |
15K08643
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森下 英理子 金沢大学, 保健学系, 教授 (50251921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内江 昭宏 金沢大学, 医学系, 教授 (40210281)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / 血管内皮障害 / FCRL3 / 移植予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】 Fc receptor-like 3 (FCRL3) 遺伝子はヒトのBリンパ球に発現している。そのプロモーター領域に存在する遺伝子多型(rs7528684, -169C>T)はFCRL3のmRNA発現量に影響を与え、同種造血幹細胞移植後の慢性GVHDの発症や関節リウマチやその他の自己免疫疾患の発症に関与することが報告されている。本研究では血液系腫瘍に対し非血縁HLA合致骨髄移植(BMT)を行った305例の患者においてFCRL3遺伝子多型を解析し、移植成績にFCRL3多型が与える影響について解析した。 【方法及び結果】FCRL3の遺伝子型解析はTaqManアリル識別法を用いた。遺伝子解析の結果、各アリル頻度は、患者:C/C18%、C/T43%、T/T40%、ドナー:C/T13%、C/T48%、T/T37%であった。統計解析にはEZR softwere packageを用い、ハザード比を評価するために全生存(OS)、無病生存期間(DFS)、治療関連死亡(TRM)、再発について多変量Coxモデルによる解析を行った。OSについて患者C/C遺伝子型では患者C/TあるいはT/T遺伝子型に比べて良好であり(HR:0.58, 95% CI:0.34-0.96, P=0.034]、また無再発生存(NRM)についても改善がみられた(HR:0.56, 95% CI 0.34-0.94, P=0.029 ]。FCRL3遺伝子多型rs7528684の周囲には転写活性因子NFκBが結合し、Tアリルに比べCアリルではその結合能がより強く、結果としてFCRL3遺伝子の発現量が多くなることが分かっている。従ってC/Cアリルを持つ患者ではB細胞上に存在するFCRL3発現量が増加することによってB細胞の活動になんらかの変化が現れ、移植予後の改善に寄与している可能性が考えられる。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Possible therapeutics for antiphospholipid antibody related thrombocytopenia: A systemic review and meta-analysis.2017
Author(s)
Abe N, Oku K, Amengual O, Fujieda Y, Kato M, Bohgaki T, Yasuda S, Mori R, Morishita E, Suzuki-Inoue K, Atsumi T.
Organizer
The American College of Rheumatology/Association of Rheumatology Health Professionals 2017 annual meeting.
Int'l Joint Research
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